2022 Fiscal Year Research-status Report
クローン病の活動性に関連する要因分析と寛解維持への睡眠障害改善効果の検証
Project/Area Number |
22K10891
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Research Institution | Himeji University |
Principal Investigator |
森崎 直子 姫路大学, 看護学部, 教授 (30438311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平井 郁仁 福岡大学, 医学部, 教授 (10389356)
西村 伸子 姫路大学, 看護学部, 教授 (90515800)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | クローン病 / 睡眠 / ストレス / QOL |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、クローン病の活動性を評価し、睡眠状況およびストレスとの関連性に関して客観的指標を踏まえて明らかにすることを目的としている。さらに、クローン病の活動性と睡眠障害との関連が認められた場合は、睡眠障害を改善することで、クローン病の症状の改善や寛解維持することにある程度寄与できると考え、その実践を目指している。 令和4年度は調査の事前準備として、必要書類や質問紙の作成、役割分担と調査フローの決定、必要物品の購入等を行った。併せて、研究倫理委員会の審査を受け、研究実施の承認を得た(U22-07-008、UMIN000048357)。その後、該当疾患患者に研究参加の協力を求め、同意を得た上で調査を開始した。調査項目はクローン病の活動性、睡眠状態、アンケート調査によるストレス(GHQ-12)、QOL(SF-8)を主としており、質問紙調査と共に、アクチグラフ(AMI社製)での睡眠値の測定と、TAS9(YKC社製)での自律神経値の測定を行った。アクチグラフは体動を測定する機器で、対象の手首に1週間装着した後、郵送法で回収した。専用のインターフェースを用いてアクチグラフから睡眠データを抜き取り、解析ソフトでデータを加工した。全てのデータは統計ソフト(IBM SPSS)に入力した。 令和4年度は41名からデータを収集した。目標対象数に向けて、次年度以降も調査を継続していく。本調査で得られるクローン病患者のアクチグラフによる客観的睡眠測定値は国内初の検討であり、臨床上有益な新たな知見が得られるものと考えている。また、調査結果を評価する目安として、日本人の健常成人のアクチグラフ測定値について、先行研究を基に探究した。報告された調査は極めて少なく、有用な研究成果が得られると考えられ、ますますのデータの集積が必要と考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね研究計画書のスケジュール通りに進んでいる。しかしながら、価格の高騰により、アクチグラフを予定数(10個)購入することができず、8個の購入に留まった。
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Strategy for Future Research Activity |
目標数に向けて、調査対象者を増やす必要がある。従って、対象者の研究参加を促進し、そのためのアクチグラフの追加購入を検討していく。また、一定数のデータが収集された時点で、中間解析を行い、研究の方向性を確認するとともに、結果の予測を立てて、研究成果の発出に向けて追加検討を継続していきたい。
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Causes of Carryover |
アクチグラフを予定数購入することができなかったために、残額が生じた。残額を翌年度に繰り越し、翌年度の助成金と合わせることで、新たなアクチグラフを購入する予定である。
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Research Products
(1 results)