2022 Fiscal Year Research-status Report
人口減少地域における社会的処方の地域資源創出:「山形産」アートワークショップ構築
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22K10901
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Research Institution | Yamagata Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
山田 カオル 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 講師 (90582958)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | アートワークショップ / 社会的処方 / コミュニティダンス / 高齢者 / 地域住民 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.「山形産」アートワークショップネットワーク構築:山形県内の保健医療福祉職ネットワーク構築に向けた連携会議(月1回)および研修会開催(11月・3月)を実施した。看護職、理学療法士、医療ソーシャルワーカー、社会福祉士など多職種が参加し、国内外の先進事例の紹介、今後の山形県内の課題等についてディスカッションを行った。とりわけ、県内保健医療福祉現場の人手の少なさや時間的・心理的余裕のなさ、コロナ禍の状況での集合イベント開催の難しさ等が共有され、地元で活躍するアーティストの少なさ、アクセスの困難などの問題点も整理された。一方で、コロナ禍において、高齢者や障害者の閉じこもりやフレイルが深刻化している問題も提起された。 2.「山形産」アートワークショップ実践・評価・修正:コロナ禍の影響により、大人数でのワークショップの開催は困難であったが、アーティストらとの協働により、アートワークショップのプログラム作成・実践を3件行った。地域高齢者向けのダンスワークショップ1件(30名程度が参加)、親子向けダンスワークショップ1件(5組:12名の親子が参加)、保健医療福祉関係者向け身体ワークショップ(7名参加)。高齢者のワークショップでは、通いなれた地区公民館が規制で使用できず、市内の別会場で実施したことが参加率や満足度を下げる結果となった。その一方で、多様な地区からの参加があることで交流が深まる効果がみられた。親子ワークショップでは、大人も一緒に楽しむことで子どもたちの表現を引き出し、主体性をはぐくむ内容となったことが評価された。保健医療福祉関係者向け身体ワークショップでは、理論に基づいた身体の動かし方を確認し、多様な対象に合わせたユニバーサルなアートワークショップのあり方を学ぶ機会とすることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初計画では、先進事例の検討のうえプログラム作成をすすめようと考えていたが、新型コロナウィルスの影響により、施設等への訪問が困難なため、未遂行のままである。プログラム作成・実践を先行せざるを得ない状況であった。初年度に計画していた先進事例の調査は、引き続き、協力施設との連携を取りながら調査を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
先進事例の調査を行い、今年度の実践成果と合わせて、プログラムの精緻化、ネットワーク構築に反映していく。また、引き続き、アートワークショップの実践・評価を行う。アートワークショップの実践活動を支えるネットワーク構築・人材の育成のための連携会議・研修会の開催を継続していく。
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Causes of Carryover |
当初、先進事例の調査結果に基づき、ワークショッププログラム作成をすすめようと計画していたが、コロナ禍で当該施設の調査が困難となり、国内外旅費および人件費の使用予定が変更となり支出が減少した。一方で、プログラムの作成・実践・評価を先行して行うこととなったため、物品費の支出増加となり、結果、次年度使用額が生じた。次年度は、先行事例の調査に使用する。
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Research Products
(3 results)