2022 Fiscal Year Research-status Report
Effects of a decision aid for women with BRCA pathogenic variant considering cancer risk management strategies:A Mixed-Methods Study
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22K10912
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
大川 恵 聖路加国際大学, 聖路加国際病院, 看護師 (40813118)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有森 直子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (90218975)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 遺伝性乳癌卵巣癌 / 意思決定支援 / ディシジョンエイド |
Outline of Annual Research Achievements |
がん診療において、治療の最適化を図るために様々な遺伝子が調べられている。BRCA遺伝子は乳癌・卵巣癌・膵臓癌・前立腺癌の治療選択のためのバイオマーカーの一つとして調べられている。BRCA遺伝子は遺伝性乳癌卵巣癌の原因遺伝子であり、診断された場合は、生涯にわたる健康管理が必要とされる。遺伝性乳癌卵巣癌の女性の健康管理方法の意思決定は容易ではないため、質の高い意思決定支援が求められる。 本研究の目的は、遺伝性乳癌卵巣癌と診断された女性が、将来の健康管理方法を選択する際に活用するディシジョンエイド(意思決定を支援するための冊子体の資料)の効果を検証することである。 本研究で活用したディシジョンエイドに一定の有効性が認められれば、臨床での実装が可能となり、遺伝性乳癌卵巣癌の女性の意思決定の質の向上、医療従事者の負担軽減の双方をもたらすことが可能になる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度に当該研究の研究倫理審査を経て、2022年7月から研究協力施設を含め、研究対象者のリクルートを開始している。遺伝性乳癌卵巣癌が希少疾患患者であるため、目標症例数到達に難航している。現在は10/58例が収集できているが、今後も効果的なリクルート方法を模索しつつ、研究を進捗させたいと考えている。2023年度は質的データを用いて、研究成果を学術集会等で報告することを予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
研究対象者のリクルートは、2024年3月まで延長し鋭意進めていく。2023年夏までに質的データをある程度まとめ、2024年内に公表する。2024年度は量的データの解析に着手したい。
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Causes of Carryover |
本年度は研究対象者のリクルートが遅れていることによって、実際に研究にかかる費用に差異が生じたものと考える。また新型コロナウイルス感染症の影響等で、国際学会への参加など予定していたものに参加できなかったことも要因と思われる。 次年度は研究対象者のリクルートを進め、データの分析に入り、その際に助成金を活用する計画である。また情報収集の機会を拡大すること、論文執筆等で助成金を活用する。
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