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2022 Fiscal Year Research-status Report

アトピー性皮膚炎患者の治癒過程における「固定化する」身体性への支援方法の開発

Research Project

Project/Area Number 22K10916
Research InstitutionKobe Women's University

Principal Investigator

藤原 由子  神戸女子大学, 看護学部, 准教授 (70549138)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 元木 絵美  神戸女子大学, 看護学部, 講師 (70382265)
川畑 愛子  神戸女子大学, 看護学部, 助教 (60910742) [Withdrawn]
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2027-03-31
Keywordsアトピー性皮膚炎 / 身体性 / 慢性病 / 看護学 / 解釈学的現象学
Outline of Annual Research Achievements

令和4年度はフィールドワークがまだ積極的にできないと判断したため、1.文献検討、2.インタビューガイド指標の検討の2点を行った。
1点目については、アトピー性皮膚炎の病態、最新薬剤、患者とのコミュニケーションに関わる内容について、文献検討を行った。オンラインで開催しているアトピー性皮膚炎に関する診療最新知識セミナーに参加し、現在臨床で診断や重症度に使用されているバイオマーカー、新しく使用されるようになった免疫反応を抑制する外用薬・内服薬・注射薬、フィラグリン・SPINK5/LEKTIなどのアトピー性皮膚炎の遺伝子解析の実際について検討し、データ収集に向かう準備を行った。また食事や衣類・寝具、入浴やせっけんの使用、スポーツや汗、化粧の問題などの生活における側面が新たに臨床ではどのように認識、教育されているのかの確認を行った。患者の身体性を捉えるために炎症の範囲や重症度を捉えるための病勢評価スコアの客観的指標を本研究の主観的評価とつなげることができるよう検討を行った。
2点目については、先行研究より、具体的なインタビューガイド指標を検討した。アトピー性皮膚炎患者の治癒過程における「固定化する」身体性を理解していくためには、病気の経過とともにどのように身体性が変化していったのか、患者が病いを体験した時間制に合わせて次のような指標で問いを立てて身体性を見ていく必要性を見出すことができた。1)患者の身体上に症状はどのように出現するのか、2)症状はどのようなときに出てきたり悪化したりするのか、3)患者は症状をどのように対処していくのか、4)患者は症状をどのように認識していくのか、5)患者は皮膚の病いをどのように身体の変化として体験するのか、6)周囲の人は患者の症状にどのように反応するのか、7)患者は最終的にどのように身体性を変化させていくのか、である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

令和4年度は、COVID-19感染症の第7波の影響で、データ収集フィールドとして予定している病院の皮膚科病棟が一旦閉鎖していたため、インタビューが開始できるようにある程度の知見を得ておくこととし、研究計画の第一段階であった10例のインタビューによるデータ収集はまだ開始できていない。
しかし、データ収集を予定しているフィールドへはメール等の連絡を通じて研究インタビューを行うことができるかどうかの確認を行い、次年度以降に依頼をする段取りを行ったため、おおむね順調に進展している。

Strategy for Future Research Activity

令和5年度は所属大学およびデータ収集施設の研究倫理審査を受ける準備を進め、COVID-19感染症のタイミングに合わせてデータ収集をいつでも開始できるような準備を整えていく。
先行研究を検討することでアトピー性皮膚炎患者の治癒過程における身体性の固定化が、患者自身の認識に由来するだけでなく、生活から固定化していこうとするパターンがあることも見えてきた。そのため、前述したインタビュー指標である7)患者は最終的にどのように身体性を変化させていくのかの視点に加え、より具体化できることを目指していく。
また研究方法、特に解釈学的現象学の視点で質的帰納分析を繰り返していく分析方法について、より信ぴょう性を確保できるよう、手順、手法を詳細に示したうえでデータ収集・分析に取り掛かっていくことができるよう方法論について具体的に明示していく。

Causes of Carryover

令和4年度はデータ収集は開始せず、また知見を得るためのセミナーへの参加がオンラインとなったため、旅費、謝金、その他音声の文字反訳などの費用が発生しなかったため、次年度使用額が生じた。
令和5年度は、データ収集のための旅費、インタビューデータの音声の文字反訳のための費用、研究協力者への謝金など使用を計画している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results)

  • [Journal Article] 糖尿病患者へのエンボディメントケアにおける『あいまいな体験に輪郭を与えるケア』実践プロトコールの活用2022

    • Author(s)
      米田 昭子、野並 葉子、馬場 敦子、曽根 晶子、河田 照絵、藤原 由子
    • Journal Title

      日本糖尿病教育・看護学会誌

      Volume: 26 Pages: 33~40

    • DOI

      10.24616/jaden.26.1_33

    • Peer Reviewed / Open Access

URL: 

Published: 2023-12-25  

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