2022 Fiscal Year Research-status Report
Measures against Binge Drinking among Working Women - Development of ICT Learning Materials
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22K10928
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
岡田 ゆみ 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 教授 (70364099)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 隆子 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 講師 (60382363) [Withdrawn]
下見 千恵 広島国際大学, 看護学部, 教授 (80300424)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 就労女性 / Binge飲酒 / 教育的介入 / ICT学習教材 |
Outline of Annual Research Achievements |
Theory of Planned Behavior(以下TPB)を用いたビンジ飲酒に関する諸外国の文献レビューを行った。EBISCO host(CINAHL complete, MEDLINE, PsycARTICLES, PsycINFO)を用いて,キーワードに “binge drinking” “the theory of planned behavior” ,除外ワードに “adolescent” を設定した結果,14件(横断研究3件,縦断研究8件,介入研究3件)が対象論文として抽出された。ビンジ飲酒行動に最も強く影響したのはTPBで「行動意図」,TPB以外で「過去のビンジ飲酒」であった。また,ビンジ飲酒行動意図に最も強く影響したのはTPBで「態度」「道徳的規範」,TPB以外で「自己同一性」であった。 次に20-30代就労女性の問題飲酒初期のBinge飲酒に至る状況や思いをTheory of Planned Behaviorを用いて質的記述的方法で明らかにした。8名のインタビュー調査から、2-30代就労女性のBinge飲酒に対する態度には,社交や高揚感を楽しむといったポジティブな面と,身体的な不調や金銭的調整を必要とするネガティブな面があった。主観的規範では,周囲からのBinge飲酒に対する干渉はないが,身内からは飲み過ぎを非難される状況にあった。自己コントロール感では,生活や健康への影響を基準に飲酒量を捉え,環境によりBinge飲酒するかを判断していた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ビンジ飲酒に至る要因の探索として、TPBモデルを使用してビンジ飲酒について調査された海外論文の結果を整理し文献検討を行った。またビンジ飲酒をする2-30代就労女性を対象にインタビュー調査を実施し、TPBモデルに沿ってビンジ飲酒に至る信念について整理した。また、その結果を活用し、ビンジ飲酒へのモティベーションを明らかにするための質問紙調査を作成するまでに至った。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、2-30代就労女性を対象に作成した質問紙調査を用いてネット調査でビンジ飲酒のモティベーションに関する検証を行う。また、その結果からビンジ飲酒を抑制するために必要な要因を特定し、教育的介入のための教材を作成し、その検証を行う。
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Causes of Carryover |
令和4年度の調査では、対象者のリクルートに想定外の経費がかかった。これは、次年度以降も本研究を通して対象者を選出する際に生じる問題でもあると考えられた。そのため、令和5年度以降の調査で対象者を選定するための資金を上乗せして確保しながら研究を遂行する必要がある。その対策として令和4年度に購入を予定していた統計ソフトを別の研究資金で購入した。次年度使用額は、令和5年度に実施する調査資金とその成果を発表する資金にあてる予定である。
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