2023 Fiscal Year Research-status Report
妊婦を対象とした出生前検査に関する包括的な相談支援要件の明確化
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22K10931
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Research Institution | Tenshi College |
Principal Investigator |
小野澤 かおり 天使大学, 看護栄養学部, 助教 (10870123)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮坂 道夫 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30282619)
荒木 奈緒 札幌市立大学, 看護学部, 教授 (10464504)
関 奈緒 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30270937)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 出生前検査 / 妊婦 / 助産師 / 相談支援 / 質問紙調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、1.出生前検査に関連する妊婦の相談に対する看護者の支援の現状を明らかにし看護者が抱えている支援上の課題を見出すこと、2.看護者が持つ妊婦の相談ニーズと支援に対する認識を明らかにすること、3.妊婦のニーズに合わせた出生前検査の相談支援の要件を明確にすることを目的とした、助産師を対象とした研究である。 2023年度は、研究協力施設の決定のために、日本国内で分娩を取り扱っている産科施設の中から420施設を無作為抽出し、施設長と看護部長宛てに研究協力依頼書類を送付した。対象となる施設は、出生前検査の実施体制ごとに、 出生前検査認証制度等運営委員会の認証を受けNIPTを実施している基幹施設と連携施設、委員会の認証を受けておらずNIPT以外の出生前検査を実施している一般施設の3種類に分類した。研究協力に承諾の得られた施設は68施設あり、その内訳は基幹施設11施設、連携施設18施設、一般施設39施設であった。研究協力に承諾した施設の外来で妊婦の看護を行っている助産師に宛てて、無記名自記式のアンケート用紙とオンライン回答用のQRコードを計839通送付した結果、基幹施設・連携施設・一般施設のすべてで、自記式とオンライン合わせて約50%の助産師から回答が得られ、432のデータを回収した。本研究の分析に必要なサンプルサイズは420であり、おおむね順調な回収状況であると考えている。ただし、回収したアンケートのうち有効回答は400であったため、確実なサンプルサイズ確保のための追加のデータ収集が必要な状況である。サンプルサイズが確保できた後は速やかに分析を進め、助産師の出生前検査についての妊婦の相談支援の実態について、学会発表や論文投稿によって成果を公表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前年度、アンケート用紙の作成過程段階で時間を要したことにより、データ収集の開始が当初の計画より遅くなった。このことの影響から、研究に遅れが生じた状態が続いている。データの収集自体は順調に進んでいるため、今後の進捗にこれ以上の遅れは生じないものと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、データ収集を完了次第、速やかにデータ分析作業に着手する。助産師による相談支援の実態やその関連因子を見出し、関連学会にて公表し論文投稿に繋げる予定である。
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Causes of Carryover |
本研究では、研究協力依頼を、①研究対象施設の施設長の承諾を得る、②承諾のあった施設に勤務する助産師にアンケート用紙を送付する、という2段階の方法でデータ収集を行った。①では、研究実施承諾書の郵送による返送を求めた。当初、約半数の施設から回答を得られるものと予想していたが、回答があったのは約33%の施設であった。このため、返送にかかる費用が削減された。②では、研究に承諾した施設に勤務する助産師に対してアンケート用紙を送付した。研究に承諾した施設は68施設と、当初の予定を下回る数であり予定した金額よりも郵送にかかる費用が抑えられた。また、回答方法を自記式とオンライン式の2種類用意し、協力者が選択できるように考慮した結果、オンラインでの回答が予想よりも多かった。そのためアンケートの返送に係る郵便費用分の経費が削減された。今後、サンプルサイズの確保を目的とした追加の研究協力依頼を行う予定であり、そのための費用を有する。
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[Presentation] 「出生前検査をめぐる保健医療体制充実に向けた助産師向けのプログラム」の作成2023
Author(s)
小笹 由香, 荒木 奈緒, 浅野 浩子, 納富 理絵, 春藤 望, 御手洗 幸子, 小野 千尋, 渋谷 えみ, 寺口 顕子, 小野澤 かおり, 樋口 優子, 山谷 美里, 中込 さと子
Organizer
第37回日本助産学会学術集会
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[Book] 看護倫理2024
Author(s)
宮坂道夫
Total Pages
241
Publisher
医学書院
ISBN
9784260052993