2022 Fiscal Year Research-status Report
不妊治療中カップルのパートナシップを向上するための支援教育実践プログラムの開発
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22K10936
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Research Institution | Yokohama Soei University |
Principal Investigator |
山本 洋美 横浜創英大学, 看護学部, 教授 (50441572)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蟹江 絢子 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, 客員研究員 (40743810)
伊藤 正哉 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, 部長 (20510382)
久我 弘典 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, センター長 (50639903)
藤野 ユリ子 福岡女学院看護大学, 看護学部, 教授 (90320366)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 不妊治療 / カップル / パートナーシップ / 支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度の計画どおりに実施できた。まずは不妊治療中カップルのパートナーシップを向上させるための構成要素を抽出した。 抽出方法としては若手研究で行ったシステマティックレビューで明確となった構成概念と不妊治療の支援に携わっている専門家(医師、歯科医、助産師、看護師、理学療法士、鍼灸師、公認心理士、臨床心理士)からインタビューを照合し構成要素を検討した。その結果、支援の現状と課題、それらをふまえた支援が明らかとなった。具体的な課題として、孤立傾向によるカップルの関係性維持の難しさ、連携を強化し一貫した支援が難しい、我が国ではカップルの支援が確立されていない、精神症状、気分障害、抑うつ、不安障害を併発することがあるがそれらの心理的状況への支援も確立されていない現状があることが明確となった。これらの課題をふまえてアセスメントの実施、情報提供、コミュニケーションスキル、カウンセリング等を使用や認知行動療法・効率型認知行動療法を使用した心理療法、地域での連携の支援が必要性について抽出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
今年度実施予定の不妊治療中カップルのパートナーシップを向上するための支援における構成要素を抽出することができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度の研究計画として、不妊治療中カップルのパートナーシップ支援実施可能性の検証(パイロットスタディ)を考えている。2023年度は、不妊治療中カップルの数名を対象としパートナーシップ支援実践可能性を検討することを目的とする。研究方法及び期間 は研究機関の倫理審査後から2024年3月31日とする。研究の種類・デザインは準実験デザインとし、1群事前前後テストデザイン(対照群や比較群を設定せずに、介入したことによって対象者に変化が現れたかどうか、効果が現れたかどうかを測定する)予定する研究対象者数は不妊治療を受けているカップルとする。選択基準:現在不妊治療において支援している支援者とする。評価項目はアセスメントシート(マテリアルフェースシート)。評価方法は介入前、介入直後、介入後(3か月)の3時点で評価を行う。①介入群に実施内容の説明②アセスメントシート(マテリアルフェースシート)・検査項目のデータ収集③アセスメントシート(マテリアルフェースシート)・検査項目のデータ比較④介入群:プロトコルに従って介入実施⑤最終データを収集し2群間の比較を行う。分析方法は変化が起こる要因と攻略因子の介入前後による変化を比較する。
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Causes of Carryover |
昨年度は構成要素の抽出でフォーカスグループインタビューを実施したが、まだ新型コロナの影響でインタビューを実施していない先生方がおり、その専門職の先生方に謝礼や交通費に使用する予定である。 それに伴って分担の先生方にも面談内容のディスカッションや分析に使用していただくことを計画している。
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