2022 Fiscal Year Research-status Report
日本人女性の妊娠期の栄養指導プログラム継世代的観点からの構築
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22K10940
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Research Institution | Ichinomiya Kenshin College |
Principal Investigator |
田辺 圭子 一宮研伸大学, 看護学部, 教授 (40508959)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉腰 浩司 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (30262900)
室月 淳 東北大学, 医学系研究科, 客員教授 (50239555)
高橋 由紀 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (80346478)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 妊娠期 / 栄養素等摂取状況 / 体重増加量 / 出生体重 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,まず,既存のデータを再分析することで,①非妊時BMI別に,妊娠各期の過重/充足/不足している栄養素と体重増加との関連を明らかにする。②新しい「妊娠中の体重増加指導の目安」に基づき,妊娠合併症や分娩時合併症,新生児および母乳成分との関連を明らかにする。これらを通じて、妊産婦及び胎児/新生児の健康を長期的に守ることにつながる栄養摂取・および体重増加の根拠を示すことを目的としている。 今年度は,2021年3月に産婦人科学会,厚生労働省より提示された「妊娠中の体重増加量指導の目安(新基準)」を用いて,妊娠中の体重増加と栄養素等摂取状況,母体及び新生児の転帰との関連を調査した。 2018年5月から2020年2月末までに、東海地方と東北地方の分娩を取り扱う施設で妊婦健診を受けた女性の中で出産時のデータがある137名のローリスク妊婦を対象として新基準により非妊時BMIを区分,そのBMIごとに体重増加量を新基準で「過少」・「適正」・「過多」に区分し,妊娠経過や分娩経過を比較しました。次に,妊娠期の体重増加量の変化を反復測定を用いて,出生体重の影響因子は重回帰分析を行った。 その結果,新基準を用いた区分では「過少」が77名(56%)と半数以上を占め,新基準提示前は体重増加量が抑えられていることがわかった。栄養素等摂取状況は,新体重増加量区分にかかわらず推奨される栄養素等摂取は初期・中期・末期ともに不十分であった。妊娠および分娩経過より,新体重増加量区分において妊娠期の体重増加量が「適正」であれば安全であると考えられた。これより,妊娠期の体重増加指導は非妊時BMIに基づく推奨体重増加量の確保が重要であることが示された。この結果は昨年の日本母性衛生学会(優秀演題候補演題として)で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和4-5年は研究計画準備期間としており,既存のデータ分析を行うことにより,今後の研究に活用すべき結果を得ることができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今回の結果から,新基準後の妊娠期の体重増加量の比較を行うべく計画を立案する。さらに,後方視的な解析を研究分担者の玉腰浩司のスーパーバイズを受けて実施し,妊婦や保健指導を実施している助産師の妊娠期の体重増加量や栄養摂取に関する意識調査のための計画準備を行う。これより,非妊時BMI別の食生活指導および体重指導についての考え方や実施を妨げる要因を明らかにし,妊婦のライフスタイルに応じた実践可能な(行動変容をもたらす)栄養指導プログラムの構築を目指す。
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Causes of Carryover |
今年の国際助産師連盟での発表において,学会費の支払いは昨年であり,円安の時期と重なり当初の予定よりかなり学会費が高くなった。発表は今年の6月であり(この時点で学会費を含めた予算執行となる),ポスター作製や英訳,旅費が不足とならないよう切り詰めたことによる。また,研究分担者の予算執行が予定より少なく,まだ執行の途中であるため。
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Research Products
(1 results)