2023 Fiscal Year Research-status Report
養護教諭の協働力を促進するための研修プログラム開発
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22K10962
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Research Institution | Fukuoka Prefectural University |
Principal Investigator |
梶原 由紀子 福岡県立大学, 看護学部, 講師 (50512026)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 養護教諭 / 協働力 / 研修プログラム開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度は、令和4年度に引き続き隣接領域の先行研究や全国の育成指標より養護教諭に求められている協働力に関する項目の抽出を再度検討した。これは、令和4年度に全国の養護教諭の育成指標を分析したが、令和4年8月31日に「公立小学校等の校長及び教員としての資質向上に関する指標の策定に関する指針」が通知され、昨年まで使用されていた育成指標が改正された。そのため、再度、各都道府県や政令指定都市の教育委員会より策定されている「養護教諭の育成指標」を各教育委員会のHPより入手し、テキストマイニングを用いた分析を行った。 養護教諭の育成指標は、66件の各都道府県や政令指定都市の教育委員会で策定されていた。令和5年度の分析においては、育成指標のキャリアステージ区分の「初任段階(基礎期)」を分析の対象としてテキストマイニングを用いた分析を実施した。結果、「学校運営・組織の理解」「関係機関の理解」「自らの役割の理解と実践」「コミュニケーション能力」「情報共有・発信」等の項目を抽出することができた。令和4年度に整理した先行研究における「協働力」についての視点を踏まえ、令和5年度に最新の育成指標を用いて養護教諭の「協働力」に関する項目を抽出できた点は、大変意義があったと考える。 また、上記の協働力の項目に関して、近隣校の養護教諭(小・中・高校・特別支援学校)の養護教諭と座談会を通して情報収集を実施した。そこから見いだされた課題としては、様々なことが挙げられていたが、特に学校組織としての取組に関する計画の実施評価、コミュニケーションスキルとしての感情のコントロール、情報の発信の重要性等に関する課題が挙げられていた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和5年度は、育成指標の改正に伴い項目の再抽出を実施した。また前年度実施予定であった近隣校の養護教諭(小・中・高校・特別支援学校)へのヒアリングと課題の明確化について実施した。しかし、当初予定していた、(1)調査票の作成・協力校の選定・調査の実施、(2)データの分析・研修必要条件の抽出、(3)養護教諭の協働力を促進するための仮設プログラム作成・実施・評価ができていないことを踏まえ、当初の計画よりやや遅れていることからそのように評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度の計画で未実施の調査票の作成・協力校の選定・調査の実施、データの分析・研修必要条件の抽出、養護教諭の協働力を促進するための仮設プログラム作成・実施・評価を行っていく。さらに、仮説研修についてPDCAサイクルに則り、プログラムの評価と課題の検討を行う。プログラムの評価においては、研修に参加した養護教諭に研修会の内容等について事後評価をしてもらい、そこで得られた評価と課題の検討により、養護教諭の協働力を促進するための研修プログラムを作成しその内容についてまとめ報告する。
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Causes of Carryover |
(理由) 令和5年度に実施予定であった全国の質問紙調査とその分析、仮説プログラム研修の構成と実施を令和6年度に延期したため (使用計画) 全国調査実施のための調査票の印刷製本費、発送及び回収にかかる封筒の購入費、通信費等の費用を必要とし、調査データの取りまとめのためのデータ入力にかかる費用等を要する。また、分析に際しての打ち合わせにかかる旅費および通信費、プログラム作成に必要な情報収集のための関連学会への参加費用として使用する。
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