2022 Fiscal Year Research-status Report
『養護教諭に求められる「医療的ケア児」に対応するための研修プログラムの開発』
Project/Area Number |
22K10970
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Research Institution | Hiroshima Bunka Gakuen University |
Principal Investigator |
岡本 陽子 広島文化学園大学, 看護学部, 教授 (50425138)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 登志枝 広島文化学園大学, 看護学部, 准教授 (60583010)
大野 泰子 広島文化学園大学, 看護学部, 教授 (70446201)
加藤 洋子 帝京科学大学, 医療科学部, 教授 (80636605)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 養護教諭の知識と実践 / 医療的ケア児への対応 / 教員による養護教諭の課題 / 校長による養護教諭の課題 / 介護士による養護教諭の課題 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、『養護教諭に求められる「医療的ケア児」に対応するための研修プログラムの開発』をテーマとした研究である。学術的論文がみられないなか、医療的ケア児が安全安心できる学びの場とするために健康管理を担う養護教諭の役割として、医療的ケア認定特定行為業務従事者となる教員や介護者支援を,養護教諭が行う活動に位置づけするための研修プログラムの開発を目的とした。2022年では、「先行研究等を参考にし、養護教諭対象に「医療的ケア」の実態調査を医療的ケア看護職員や認定特定行為業務従事者となる教員や介護者対象に実施する。①医療的ケアの認知 ②特定行為事業者に関する知識技術の理解 ③学校保健安全法にも明記されている学校における危機管理の緊急時の対応 ④文部科学省が示している養護教諭の職務との位置づけ等の視点から,養護教諭に求められる「医療的ケア児」に対応するための研修プログラムの開発にむけた基礎資料を調査から作成することである。そのため、1.アンケート調査内容の検討をおこなった。対象は、医療的ケア認定特定行為業務従事者となる教員や介護者及び校長等管理者、養護教諭である。2.倫理審査を受ける.3.アンケート調査の郵送準備までが研究活動であった。 「医療が必要な重症心身障害児のケアの実態と支援課題解決の為に-医療が必要な重症心身障害児の特性に応じた効果的在宅ケア・ケアマネジメントの必要性」等の研究を進めてきたが、いずれも、アンケートの結果を裏付ける基礎資料となる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナ感染症拡大の為、学校教育体制に余裕が十分でなく、各、教育委員会や学校への理解と調整のために調査実施日程に遅れが生じ、未だに理解が得られないところもある状況である。また、養護教諭への医療的ケア児対応に関する知識と実践状況をアンケート項目に取り入れたが、養護教諭の職務内容として、文部科学省の詳細な見解が示されていないことから項目への研究に時間を要した。結局、医療的ケア看護職員や認定特定行為業務従事者となる教員や介護者対象に求められる知識を、養護教諭に求められる「理解」の参考とした。
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Strategy for Future Research Activity |
養護教諭に求められる「医療的ケア児」に対応するための研修プログラムの開発にむけた基礎資料調査結果から、養護教諭に必要な研修を明らかにすることである。そのため、以下の計画をもとに研究を進め、2023年度の研究計画は以下について行う。 1.アンケート結果の分析と考察を行う。調査内容は、養護教諭が行う医療的ケア児の対応の実態と課題、また、認定特定行為業務従事者となる教員や介護者及び校長等管理者からみた養護教諭が行う医療的ケア児の対応の実態と望ましい研修とし、2.調査結果の追究によるインタビュー調査を養護教諭におこなう。また、3.「医療的ケア児」に対応するための研修内容体系素案を作成する。 【2024年度 研究計画】では、1.「養護教諭に求められる『医療的ケア児』に対応するための研修プログラムの開発」の検証を養護教諭対象に研修、講義をおこなう。 2.研究報告書の作成する。
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Causes of Carryover |
実際の調査は2023年度に行う予定である。
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