2023 Fiscal Year Research-status Report
中高生の子宮頸がん予防行動を支援する大学生主体のヘルスリテラシー教育に関する研究
Project/Area Number |
22K10986
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Research Institution | Hirosaki University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
松尾 泉 弘前医療福祉大学, 保健学部, 教授 (60550829)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小玉 有子 弘前医療福祉大学, 保健学部, 教授 (10569601)
西沢 義子 弘前医療福祉大学, 保健学部, 教授 (60113825)
福岡 裕美子 弘前医療福祉大学, 保健学部, 教授 (80369280)
齊藤 史恵 弘前学院大学, 看護学部, 講師 (90553066)
平川 美和子 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 教授 (50775244)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 子宮頸がんワクチン / 健康統制感 / 健康教育 / ヘルスリテラシー / ボランティア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は4年間で、①実態調査・②健康教育プログラムの開発・③教材作成・④ボランティアの育成を順次進めるものである。 昨年度は、②12月、子宮頸がんワクチンの対象年齢である小中学校を対象とした健康教育を実施し、実施後アンケート調査を行った。健康観や子宮頸がんの知識等には性差が見られた。女子児童生徒に、内的統制感、医療職への害的統制感が高いことが分かった。男女を問わず、予防接種一般に関する知識の不足も示唆された。これらの結果は、8月に奈良で開催される日本看護研究学会に採択、発表予定である。その後論文化し同学会への投稿を目指したい。 次に、①3月、Z市内の子宮頸がんワクチンキャッチアップ世代の男女200名を対象に、ワクチン接種の実態調査を実施した。約170名から回答を得て現在データの分析中である。受診率は30%程度で全国と同様であり、キャッチアップを利用したワクチン接種者の割合は低かった。男性には、子宮頸がんに関する知識が少なかったが、がん予防の関心は高いことが分かった。これらの結果を取りまとめて、8月広島で開催される、アジアヒューマンサービス学会に英文で演題登録する予定である。 ③については、10月映像教材会社との打ち合わせを行い、内容や撮影会場の決定は進んでいるものの、DVDなど教材を作成するか、配信コンテンツを作成するかの決定が出来ず、作成には至っていない。 ④は本研究計画の最終年度実施予定であるため、情報収集に留まっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
健康教育プログラムに使用する教材の作成が遅れているため。
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Strategy for Future Research Activity |
4つの研究の柱のうち、教材開発とボランティア育成が今後推進する内容である。教材はコストや汎用性を考慮して、配信型のコンテンツの作成を進めたいと考えている。ボランティア学生については、地域のコンソーシアムに働きかけて、興味関心のある学生を募集する。男女混合のチームを検討しているが、プログラムの受け手のニーズが把握出来ていないため調査を行う予定である。
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Causes of Carryover |
当該年度内に予定していた、教材の作成を繰り越して実施するため
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