2023 Fiscal Year Research-status Report
ポストコロナ社会の親子のwell-beingを支える多職種複合型支援システム構築
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22K10998
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
望月 好子 東海大学, 医学部, 教授 (10300021)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐久間 夕美子 摂南大学, 看護学部, 教授 (70451937)
座波 ゆかり 東海大学, 医学部, 講師 (80811132)
石田 貞代 西九州大学, 看護学部, 教授 (60279940) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | well-being / 育児期 / 遠隔支援 / ポストコロナ / 多職種共同 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023 年度は、前年度に引き続き、多職種ネットワークを構築していくための基盤づくりとしての準備に取り組んだ。特に、研究者の所属している大学の総合周産期センターではハイリスクの対象が多く、妊娠中はもとより育児期において継続的な支援が必要と思われるケースが多い。そのため、周産期センタースタッフと協力しながら、継続的なケアができる仕組みの検討を始めた。 研究発表としては、COVID19に関連した育児期における対象への支援に関する文献レビューを行い27th East Asian Forum of Nursing Scholars (EAFONS2024)においてLiterature Review on the Status of Parenting and Remote Support for Pregnant Women and Mothers During the COVID19 Pandemicを発表した。遠隔学習の利点が見られる一方、遠隔学習に対するデメリットも報告されていたことから、アフターコロナ社会に必要な子育て支援を検討する必要があることが再確認された。また、本邦における内閣府の調査(2次分析が許可されている「満足度・生活の質に関する調査2023」)の子育て世代のwell-beingに対する分析について、EAFONS2024にて、The Current State of Well-Being of Japan's Child-Rearing Generation and Challenges for Future Supportを発表した。未就学児を持つ回答者の主観的全体的な生活満足度について男女差および健康認識、子育てへの認識との関係などについて分析し、健康面、心理面ともに満足度が低い対象者のスクリーニングと支援サービスが必要であることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2022年度に研究筆頭者の所属および共同研究者の所属の変更があり、学内役割・業務遂行への時間が増えたが2023年度も同様であり、学内業務への対応等を優先した。また、それまで共同研究者として活動していたメンバーが定年退職したことから、メンバー減となった。これらの理由より、当初の予定より遅れている状態である。
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Strategy for Future Research Activity |
2023 年度に計画してできなかった計画を実施していく。 ①支援者側調査として無作為に抽出した各市町村保健センター(神奈川県内)に向け、ポストコロナ期の支援の実態に関する WEB 調査を実施する。 ②支援される側の調査として、①の各市町村に在住する周産期から育児期にある女性の well-being の実態と、継続的な育児支援に関するニーズを探る調査を実施する。 ③上記調査実施に並行して、各医療施設から地域への連携がうまく機能している自治体などについて情報収集する。 ④多職種の連携を進めていくために、引き続き市町村の保健師、保育・幼児教育施設の関係者、児童教育の専門家等との関係づくりを進めていく。
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Causes of Carryover |
①理由:共同研究者が一人減となったこと、および調査予定が遅れているため次年度使用額が生じた。 ②調査の実施に伴う費用およびデータ入力などの人件費に使用予定。
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