2022 Fiscal Year Research-status Report
Sharing the Practical Skills of Midwives and Certified Nurse Specialists in Child Health Nursing: Enhancement of Expertise for Improving Maternal and Child Health Care
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22K11009
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Research Institution | Kanagawa University of Human Services |
Principal Investigator |
谷口 千絵 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (10349780)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川名 るり 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (70265726)
鈴木 翼 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助教 (60975978)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 実践能力 / 役割開発 / 助産師 / 小児専門看護師 / 子育て支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度は、本研究の最終年度に開発予定の学習プログラムの理論的な基盤である変容的学習に関することと理論を本計画へ応用した際の現象の解釈が適切であるのかについて専門家への助言を求めた。ジャック・メジローの専門家に、変容的学習の理論そのものの解釈、本研究計画で変容的学習を応用した際の現象の取り扱いや活用に齟齬がないか具体的な確認を行った。専門家によると、メジローの変容的学習の理論は厳格なものではなく、解釈も発表年により変化している等のことであった。そして、本研究にメジローの変容的学習を応用することは可能であるが、やや曖昧な理論であることから、人の健康に関する学習を取り扱った文献の紹介を受けた。紹介された文献は、「健康学習」を実際に展開した書籍と成人が自らの役割を学び直す学習体験に関する書籍で、助産師と小児専門看護師が互いの実践能力を共有することが目的とされる本研究に合致した文献を用い、研究者で抄読をし、共通理解を深めた。 本研究の対象となる助産師と小児専門看護師の特徴について、文献をもとに整理をした。助産師と小児専門看護師を米国の高度実践看護師の文脈で捉え、専門職としての成り立ち、米国および国際的な定義、資格とその認証、法的規制、役割と今後の展望、実践の特徴、教育、コンピテンシー、課題、多職種とのコラボレーションについて整理をした。また、本研究では実践能力の共有を目指すため、助産師と小児専門看護師といった高度専門職の役割拡大の可能性と課題について検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初検討していた本研究の理論な基盤の再検討を行ったため。
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Strategy for Future Research Activity |
遅れている高度専門看護師の教育プログラムに関する文献検討を進める。今後のインタビュー調査に向けて、年度末に新たに小児専門看護師でもある研究者1名を研究分担者に追加した。
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Causes of Carryover |
令和4年度計画に遅れがあり、未使用額は令和5年度のインタビュー調査分として繰り越し、使用する予定である。令和5年度インタビュー調査を実施する。
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