2022 Fiscal Year Research-status Report
小児がん経験者の学童期以降の健康的な心理適応に向けた看護支援モデルの創案
Project/Area Number |
22K11018
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
河上 智香 東邦大学, 看護学部, 准教授 (30324784)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒木 暁子 東邦大学, 看護学部, 教授 (60251138)
大堀 美樹 東京医療保健大学, 医療保健学部, 助教 (60850815)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | レジリエンス / 小児がん経験者 / 心理的適応モデル / 質的研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,自立した健康管理が可能となる学童期以降の小児がん患児・経験者のレジリエンス発揚の構造を明らかにし,小児がん患児・経験者の心理的適応を促進する看護モデルの開発を行うことである. この目的を達成するために,2022年度は,後ろ向き横断研究(インタビュー研究)に向けて,国内外で子どもを対象としたレジリエンスプログラムを実践している施設を行う予定であったが,COVID-19 関連の諸々の影響により,研究の推進が妨げられた.そのため,小児がん患児・経験者の心理的適応に関わる要因についての文献レビューを行った.文献レビューの結果から,インタビューガイドの検討を行った.小児がん患児・経験者における生物心理社会な課題(BPSモデル)についての先行研究のレビューやRIM(Resilience in Illness Model:Joan E Haaseら)の研究手法について系統的レビューや検討を進めた.さらに小児がん患児・経験者の症例からみえる潜在的なニーズの把握や適応に向けた支援について,小児看護学・家族看護学研究者/学習者と臨床実践現場の看護師らとディスカッションを行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初の計画では,2022年度中にインタビュー調査を行う予定であった.しかし,COVID-19 感染拡大に伴う行動制限が引き続き要請されたこと,医療機関は感染者対応に追われてフィールド調整に時間を要したことなどが原因で研究の進行が妨げられた.
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19 のパンデミックにより,オンラインを活用した研究のノウハウが蓄積された.必要に応じてオンラインを活用しながら引き続き研究を遂行していく.
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Causes of Carryover |
当初予定していた国内外における施設視察などが制限されていたため.進捗状況に遅れがみられるが,当初の研究計画に準じて使用していく予定である.次年度はインタビュー費用,学会参加,論文発表の費用に使用する予定である.
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Research Products
(1 results)