2022 Fiscal Year Research-status Report
乳汁産生の影響要因を探る:良好な腸内環境が生み出すエネルギー調整に着目して
Project/Area Number |
22K11037
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
川野 綾 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 講師 (50778743)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 宏子 岡山大学, 保健学域, 准教授 (80403781)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 乳汁産生 / 腸内環境 / 腸内細菌叢 / 褥婦 / エネルギー調整 |
Outline of Annual Research Achievements |
母乳栄養には母体の子宮復古促進,児の感染症や乳幼児突然死症候群発生の予防,母子の愛着形成など多くの利点があり,妊娠中に母乳で育てたいと思っている者は9割を超えている。しかし,退院時の母乳育児率は約5割程度という研究結果もあり,母親の希望と現実には乖離がある。古くから,様々な食品が乳汁産生に効果的であると言い伝えられ,分娩との関係性,母乳育児への意思,肥満が乳汁産生に影響を及ぼすとされてきた。様々な検討がなされているが,依然としてどのように介入すれば乳汁産生を促すことが可能なのか不明のままである。 そこで本研究の目的は,公立病院で経膣分娩後,産褥食を摂取している女性150名を対象に,妊娠末期と産褥期の腸内環境を測定することで,乳汁産生と腸内環境との関係性を明らかにすることである。本研究成果により,乳汁産生に有益な条件を見出すことで経験や口伝によらない方法で乳汁産生を促進可能とし,母乳育児の確立に貢献することが可能となる。 令和4年度は,倫理審査で承認を得るのと同時に,協力病院との調整を行い,その後データ収集を開始することを予定していたが,腸内環境に影響を及ぼす要因の検討や質問紙の作成に時間を要したため,倫理審査承認と協力病院との調整にとどまった。 次年度は,研究協力機関とのさらに詳細な調整を行ったのち,出来るだけ早期にデータ収集を開始する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
腸内環境に影響を及ぼす要因の検討や質問紙の作成に時間を要したため,倫理審査承認と協力病院との調整にとどまり,データ収集開始に至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
現在,研究協力機関との調整を行っている最中である。次年度は,研究協力機関とのさらに詳細な調整を行ったのち,出来るだけ早期にデータ収集を開始する予定である。
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Causes of Carryover |
データ収集が行えなかったため,次年度データ収集を行いデータ解析に必要な経費を使用していく予定である。
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