2023 Fiscal Year Research-status Report
低出生体重児の出生予防に向けた妊婦の栄養・体組成と児の出生体重に関する縦断的研究
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22K11047
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Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
三輪 与志子 聖隷クリストファー大学, 助産学専攻科, 准教授 (10737828)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保田 君枝 聖隷クリストファー大学, 助産学専攻科, 教授 (40331607)
安田 智洋 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (20549604)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 妊婦の栄養 / 体組成 / 握力 / 身体活動量 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、低出生体重児の出生要因を明らかにするために、妊娠期の体組成や筋力、身体活動量、食事摂取を調査し、BMIのみでは判断できなかった妊婦の体組成の現状を捉え、妊婦の栄養状態や体組成と児の出生体重との関係を明らかにすることである。 所属施設と研究協力施設の倫理審査の承認を得て、リクルートの開始に向けて、研究協力施設及び研究協力者への説明と同意を行った。現在第1回目(妊娠14週~妊娠17週)の調査に入ったところである。 現在リクルートできた妊婦は11名で、第1回目の調査を終了した妊婦は9名である。妊娠前BMIの平均は19.94 kg/m2で低体重は4名であった。妊娠前に運動習慣があった妊婦は1名しかいなかった。 妊娠14週までの体重増加量の平均は、+0.38㎏で半数はまだつわりでの体重減少から非妊時体重に戻っていない妊婦がいた。妊婦の平均握力は23.95㎏で、20歳代~30歳代女性の平均握力28㎏に達していた妊婦は1名のみであった。体組成では、体脂肪量の平均値は12.89㎏、筋肉量の平均値は34.06㎏であり、妊娠14週でのSMIがの平均値は5.67kg/m2で、5.7kg/m2未満の妊婦が4名見られた。食事は栄養分析中であるため詳しい結果は出ていないが、1日のうち欠食のある妊婦は4名見られた。 非妊時の体格が低体重のものは9名中4名おり、妊娠のための身体作りについて十分とは言えず、今後対象事例を増やし妊娠経過に注目して調査していきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
分娩件数の多い施設を研究協力施設としてお願いしているが、ハイリスク妊婦が多く、本研究の対象としている初産婦でローリスク妊婦が少なく、対象者のリクルートが思うように進んでいない現状がある。
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Strategy for Future Research Activity |
調査対象事例を目標件数に近づけるために、研究協力施設を拡大し、ローリスクの出産が多い一般の産婦人科医院にも研究協力施設としてお願いしていく。
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Causes of Carryover |
予定した調査対象者数に足りておらず、3回の調査終了後に謝礼を支払う計画になっていたため、まだ謝礼としての支出が生じていない。2024年度に調査終了次第支出をする計画である。 2024年度内の調査対象事例の確保は、施設を増やしても、1事例につき妊娠30週余りの期間がかかることから、次年度に延長して、調査対象事例を確保し、分析・発表・投稿に繋げていく。
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