2023 Fiscal Year Research-status Report
WITH・POSTコロナ時代に求められる妊娠期の健康教育・保健指導のあり方の探究
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22K11049
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
千葉 陽子 滋賀県立大学, 人間看護学部, 教授 (80432318)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 妊娠期 / 健康教育 / 集団指導 / 出産準備教室 / オンライン / インターネット |
Outline of Annual Research Achievements |
1年目から取り組み始めた文献レビューについては、オンライン支援について妊娠期の助産師による集団教育に着目し、国内の医療機関や行政機関での取り組みについてまとめ、論文化を進めていった。実践報告が多く、研究論文は少なかった。オンラインでの集団教育の実施方法やメリット・デメリット、工夫点をまとめ、今後の妊娠期集団教育の在り方を考察していった。 1年目から着手していた質的研究については、産後6か月までの母親20名(都市在住9名、地方在住11名、各居住地別に初産婦・経産婦半々ずつ)への半構造化インタビューを完了し、分析の方向性を検討した上で全ての音声データを逐語録に起こしてコード化、カテゴリー化を進めていった。コロナ禍では、三密(密集・密閉・密接)を避けるために医療機関や保健センターなどにおいて妊娠期の集団教育が中止または限定的な縮小開催になっていたため、そのことに対する思いを抽出することで、妊娠期の女性に必要な保健指導の在り方について探究していった。 また質的研究やレビューの結果を受けて、量的研究の方向性を検討し、先行研究の論文検討も進めていった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1年目の遅れの影響を受けて、全体として進捗が遅れたままのため
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Strategy for Future Research Activity |
文献レビューと質的研究の論文をまとめて、投稿を完了させていきたい。また量的調査の対象および項目を確定させて、研究計画を具体化し、研究倫理審査を経て実施していく予定である。 妊娠期の集団教育においては、コロナ禍を経て対面実施が少しずつ行われるようになってきている。参加者は、教育的要素に加えて他の妊婦や助産師らとの「交流」を求めているものの、様々な制約の中交流があまりできず、また交流が面倒という声も一部ある。少子化や核家族化が進む中、妊娠期の女性の孤独(仲間や身寄りがなく、独りぼっちであること。思うことを語ったり心を通い合わせたりする人が1人もなく寂しいこと)が注目されつつあることも踏まえ、オンラインの活用も含めて、今後の健康教育の在り方を探究していく。
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Causes of Carryover |
1年目の遅れの影響を受けて、全体として進捗が遅れているため。
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