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2022 Fiscal Year Research-status Report

非侵襲的呼吸補助療法を受ける早産児のEarly Warning Scoreの開発

Research Project

Project/Area Number 22K11055
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

仲井 あや  千葉大学, 大学院看護学研究院, 助教 (30612197)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywordspremature infant / NICU / Early Warning Score / 非侵襲的呼吸補助療法 / 呼吸管理
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、出生後早期に非侵襲的呼吸補助療法を受ける早産児の状態悪化を予見する呼吸変動を検出し、医師-看護師間の臨床推論をつなぐ、Early Warning Score(以下、Preemie-EWS)を開発することである。2022年度は、研究の第一段階としてスコア指標の確定を目指した。具体的内容は以下の通りである。
1.スコーピング・レビュー・プロトコルの作成(2022年4月~2023年3月):スコア指標となる変数を選定するための文献検討の方法として、スコーピング・レビューを用いることを計画し、レビュー・プロトコルを作成した。プロトコル作成に際しては共同研究者3名の確認を受けた。また、学術雑誌へのプロトコル掲載を目指して、英文によるプロトコルの記述を進めた。今後は、プロトコルが採択されたら速やかに文献レビューを開始し、スコア指標となる変数を選定後、指標確定に向けた質問紙調査を実施する。
2.フィールド調査(2022年11月):フィールド調査として、新生児専門医のコンサルテーションを受けた。現在、診療の場で早産児の呼吸管理に用いられている非侵襲的呼吸補助療法の種類と特徴、医師と看護師の協働に求められることについて情報を得た。これらの情報をスコーピング・レビュー・プロトコルに反映させ、プロトコルを修正した。
3.Family and Infant Neurodevelopmental Education(以下、FINE)の研修受講(2022年8~9月):英国のFINE Neonatal UK Ltd.が提供する新生児看護のトレーニングであるFINE-1をオンラインで受講し、コースを修了した。FINE-1のトレーニングには、早産児の生理的状態の観察と評価など本研究課題と関連する重要な内容が含まれている。今回修得した知識と技術は、今後の研究計画の安全な遂行に繋げるために活用する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

研究計画内容に変更はなく当初の予定に沿って進められているが、当該年度内に予定していた医師および看護師を対象とする質問紙調査の開始には到達していないため、研究の進捗は「やや遅れている」と判断した。レビュー・プロトコルの学術雑誌掲載までに時間を要しており、文献レビューの実施と、その結果に基づく質問紙調査の開始が当初の予定より遅れた。次年度以降は各調査の期間を調整し、研究計画を継続する。

Strategy for Future Research Activity

研究期間を考慮し、以下の計画に沿って研究を遂行する。
1.文献レビューの開始と質問紙調査の実施(2023年4月~2023年12月):スコーピング・レビュー・プロトコルの学術雑誌への掲載確定後より、文献レビューを速やかに開始する。作成したプロトコルに沿って対象文献の選定とデータ抽出を行い、Preemie-EWSのスコア指標となる変数を選定後、計画に沿って医師および看護師を対象とする質問紙調査を実施する。
2.施行版Preemie-EWSの作成とその実用可能性の検証(2024年1月~2024年3月):質問紙調査の結果を受けて、施行版Preemie-EWSを作成し、臨床の場において実用可能性の検証を行う。
3.実用版Preemie-EWSの作成と有用性の検証、論文公表(2024年4月~2025年3月):実用可能性の検証の結果を受けて、実用版Preemie-EWSを作成し、臨床の場において有用性の検証を行う。また、研究の過程を論文にまとめ、学術誌に投稿する。
4.研究が計画通りに進まない場合の対応:2024年3月までに施行版Preemie-EWSの作成に至らず実用可能性の検証ができない場合は、その要因に基づいて研究計画を再考する。(1)計画内容の変更は不要だが時間が必要な場合は、研究期間の延長を考慮する。(2)計画内容の変更が必要でありPreemie-EWSの作成自体を見直す必要がある場合は、最終目標を変更する。早産児の状態悪化を予見する呼吸変動を検出するために医師・看護師間で共有可能な指標を明確にすることまでを本研究の目標として取り組み、臨床の場で活用可能な形にして研究成果を公表する。

Causes of Carryover

2022年度に実施する予定であった質問紙調査の開始に至っていないため、調査依頼時の交通費や協力者への謝礼がかからず、次年度使用額が生じた。次年度は、データ収集にかかる費用として使用する。

URL: 

Published: 2023-12-25  

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