2022 Fiscal Year Research-status Report
在宅高齢者のアドバンスケアプランニング支援モデル~本人主体のグッドプラクティス
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22K11110
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
古瀬 みどり 山形大学, 医学部, 教授 (30302251)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東海林 美幸 仙台青葉学院短期大学, 看護学科, 講師(移行) (90735911)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | アドバンス・ケア・プランニング / 訪問看護師 / 本人主体 / グッドプラクティス / 多職種連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、訪問看護師が関わり「患者・利用者主体」のACP支援を行ったグッドプラクティスを集め、病院から在宅ケアに至るまでの在宅高齢者におけるACP支援モデルを構築することを目的とする。 令和4~5年度にかけて、病棟看護師、訪問看護師のACP実践に関する全国調査を行い、ACP支援の現状、ならびに患者・利用者主体のACPについて概念を明らかにすることを計画した。調査内容の原案を検討するため、3名の訪問看護師とオンライン面接を行い、在宅ケアの現場におけるACPの現状について情報収集を行った。 その結果、【訪問看護師が限られた時間の中でACPの対話や死に関する話を行うには困難がある】ことが語られたが、【その人を尊重したケアを行うためにはACPが重要で、ACPを看護師間で広げるための工夫を行っている】ことや【在宅療養生活が継続できるよう意思決定支援にかかわり、療養生活を見守る】が明らかになった。また【ACPがなされないことによる弊害】も語られ、そのような事例では多職種連携における葛藤を感じていた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初計画した調査が必ずしも必要かどうかを検討するための情報収集に時間を費やした。その結果、研究計画を変更することとした。
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Strategy for Future Research Activity |
訪問看護師からは事例を通しての情報提供が適切と考え、質問紙調査を不要と判断した。訪問看護師にはインタビュー調査を、病棟看護師には質問紙調査を実施し、ACP支援の現状と患者・利用者主体のACPについて概念を明らかにすることに計画を変更した。また研究体制を強化するため、次年度より分担研究者を1名追加した。追加した分担研究者には、病棟看護師への調査を実施してもらう。
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Causes of Carryover |
令和4年度は調査の計画の見直しを行ったのみとなったため、調査に必要な物品等の購入や旅費を使用することがなかった。令和5年度より本格的な調査が開始となるため、助成金を物品購入および旅費の使用にあてたい。
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