2022 Fiscal Year Research-status Report
高齢者介護施設における職員の感染対策の実態と教育ツールの効果検証
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22K11113
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
山田 絵理佳 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 助教 (90913228)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松浦 江美 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (20363426)
石松 祐二 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (40533899)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 介護サービス事業所 / 高齢者介護施設 / 感染対策 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、高齢者介護施設における職員の感染対策行動の実態を明らかにし、介護現場における感染対策教育ツールの活用効果を検証することである。そこで、本研究の構成としては、1)高齢者介護施設における職員の感染対策行動(感染対策に対する認識、手指衛生のタイミング、環境衛生の実施等)及び各施設での感染対策の取り組みの実態調査の実施、2)感染対策教育ツールの活用効果を検証するにあたり、前後での手指衛生及び環境衛生の実態として、モニタリングシステムやATPふき取り検査A3法等にて客観的データの収集としている。 そのため、1)における当初の予定として、高齢者介護施設における職員の感染対策の実態調査と各施設の感染対策の実施状況については同時調査することとしていたが、Covid-19流行拡大にて介護スタッフへの負担が増大していた時期であったことからも、段階的に各施設における感染対策の運営・実施状況の調査から行うことに変更することとなった。また、介護報酬改訂において居宅系サービス等も含まれたことから、対象施設を長崎県内の介護サービス事業所として感染対策の運営・実施状況の実態調査を行うこととし、本学倫理委員会への提出書類を準備している状況である。 よって、介護施設職員を対象とした感染対策の実態調査については、各施設における感染対策の実態調査終了後、教育ツールを活用した感染対策教育支援の介入調査に協力を得られる介護サービス事業者を対象として実施していくことで検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
Covid-19流行下において調査対象施設からの協力が得られにくい状況にあり、また、実態調査を段階的に実施するにあたり研究計画の見直しを行う必要が生じたため、研究の進捗に影響した。
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Strategy for Future Research Activity |
本学倫理委員会審査承認後、介護サービス事業所を対象に、感染対策の運営・実施状況について実態調査を行う。また、職員の感染対策の実態調査については、教育ツールを活用した感染対策教育支援の介入調査に協力を得られる介護サービス事業者を対象として実施していく。
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Causes of Carryover |
Covid-19流行下及び研究計画の見直しに伴い、研究の進捗に影響した。また、手指衛生モニタリングシステムにおいては外部サーバー使用料が年単位で生じることから、教育ツールの購入については実施使用年度に行うことに変更したため、次年度において物品購入に伴う経費が必要となる。また、研究成果発表時の学会参加費・旅費等に使用する予定である。
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