2022 Fiscal Year Research-status Report
行動変容理論とICTを活用した大学生への減災行動支援プログラムの開発と評価
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22K11120
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
園田 奈央 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (00640153)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
呉代 華容 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (30708681)
森本 明子 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (90710377)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 地震 / 減災行動 / 大学生 / 備え |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、行動変容理論等を活用した大学生への減災行動支援プログラムを開発し、大学生を対象にした無作為化比較試験で減災行動促進への効果を検証し、減災行動支援のエビデンスを創出することを目的とした研究である。今年度は、下記4つの資材を開発し、減災行動支援プログラムを開発した。 【1】大地震に関する事実を知り、大地震への備えへの意識を高める「意識の高揚」のための資材 【2】大地震への備えを行わずに被災した場合のことなど、感情が動く体験をする「感情的体験」、大地震への備えを行った場合の自分自身のメリットを考える「自己の再評価」、大地震への備えを行った場合の家族や地域のメリットを考える「環境の再評価」のプロセスをフィクションで体験する漫画資材 【3】「物」(非常時持ち出し品、備蓄品、常備薬など)、「住まい」(家具の配置、家具の固定など)、「場所」(避難場所、家族との集合場所など)で構成した、自身の現在の備えの状況を確認できる資材 【4】大地震への「備えの障壁」を減少させ、大地震への備えをどのように行うか具体的に考える「実行意図」のための資材 加えて、無作為化比較試験の研究計画書などを作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り、減災行動支援プログラムを開発した。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度、大学生を対象にした無作為化比較試験を行うために、倫理委員会への申請準備をしている。倫理委員会承認後、研究計画に沿って介入を実施し、減災行動促進への効果検証を行う。加えて、成果公表等を行っていく。
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Causes of Carryover |
学会に参加予定であったが、COVId-19の影響により参加ができなかったため、当初予定していた旅費の予定額を下回った。 加えて、当初雇用予定であった研究補助者が事情により働くことができなかったため人件費の使用がなかった。次年度は、介入研究を実施予定であり、その事前準備、対象者のリクルート、データ入力など多くの作業が発生するため、翌年度分として請求した助成金と合わせて、研究補助者を雇用予定である。
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Research Products
(2 results)