2022 Fiscal Year Research-status Report
中山間地域の独居高齢者の食環境評価を用いた地域共生包括的食生活支援プログラム開発
Project/Area Number |
22K11122
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
中井 あい 高知県立大学, 看護学部, 助教 (60882933)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森岡 郁晴 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (70264877)
川村 晃右 京都橘大学, 看護学部, 専任講師 (20708961)
蒸野 寿紀 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (20646038)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 中山間地域 / 独居高齢者 / 食環境評価 / スクリーニングシート / 地域共生 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、中山間地域の独居高齢者の食環境スクリーニングシートを活用して課題を抽出し、その課題の解決に向けて、地域の強みを活かした地域共生型包括的食生活支援プログラムを開発することを目的とする。2022年度の目標は、食環境スクリーニングシート(以下、シート)を活用し、中山間地域の独居高齢者の課題を明らかにすることであった。シートを用いた予備調査結果からは、表現に微修正が必要な項目があった。私たちの先行調査で得られたシート案の元となるデータを再度分析し項目を確認した。さらに、専門職および独居高齢者に確認後、研究者間でもシートを検討した。妥当性の検証からシートの項目等の微修正を行い、内容をさらに洗練化させ改訂版を作成した。調査協力の依頼を行い、1地域の中山間地域の独居高齢者を対象に改訂版シートを用いてデータ収集を実施した。調査内容は、基本属性・栄養状態・改訂版シートの項目であった。他の中山間地域にも調査協力のお願いと依頼をしているが、新型コロナウイルス感染症の流行期と重なったこともあり、打診中である。現在、94名の独居高齢者から協力をいただき収集できている。予備解析は、単純集計・記述統計量の算出等の解析を実施した。この予備解析の結果から、中山間地域の独居高齢者における食環境のシートの各項目の分布や傾向を把握した。しかし、課題をより明確に可視化することを視野に入れ、さらに追加でデータ収集を行う必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度はデータ収集後の解析結果からの課題の特定まで至らずやや遅れていると判断した。主な理由として、食環境スクリーニングシートの分析の見直しと妥当性の検証に基づき項目案を微修正し改訂版を作成したことによりデータ収集開始時期が遅れたこと、新型コロナウイルス感染症の流行により調査地域へ赴きデータ収集する期間が延長してしまったこと、である。2023年度は予備解析から得られた結果を俯瞰しつつ、引き続きデータの追加収集を実施し解析から課題を抽出する。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きデータの追加収集を実施する。並行しながら、プログラムに関する文献レビューを実施する。当初計画とおりに遂行する。
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Causes of Carryover |
データの追加収集にともなう出張費や研究成果の公表費に使用する。
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