2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of a podcast on health information for international ship travel
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22K11159
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Research Institution | University of Human Environments |
Principal Investigator |
西川 まり子 人間環境大学, 看護学部, 教授 (80412344)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山中 仁昭 海上保安大学校(国際海洋政策研究センター), 国際海洋政策研究センター, 教授 (00352047)
柴沼 晃 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (90647992)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 外国旅行者 / 船 / 健康情報 / 病気の予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、COVID-19感染症の位置づけの変更に伴い、今後、急速に進むと思われる船を利用して国を跨いで移動する人々の健康に焦点を当てている。本年度の実績は以下の4点である。(1) 国を跨いで移動している人々にかかわる医療の問題の分析とその論文を出版した。Mariko Nishikawa, Masaaki Yamanaka, Akira Shibanuma, and Masamine Jimba (2022). Cross-Cultural Information for Japanese Nurses at an International Hospital: A Controlled Before After Intervention Study, International Journal of Environmental Research and Public Health. (2) 国を跨いで移動している人々の情報提供の効果のRCTによる分析とその論文の国際誌への投稿を経て、現在は査読者へ回答中である(RCTの事前のプロトコールは出版済)。(3) 船上で病気になった経験を持つ人々へのパイロット的なインタビューの分析中である。船上での病気の様子が詳細に語られており、貴重な内容である。(4) これまでの成果を、カナダのモントリオールで2023年7月1日~7月5日, 開催予定の国際学会であるICN (International Council of Nursing)に発表予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
年間に約200万人の訪日船舶旅行者と約36万人の日本人(2019)、さらに増え続ける国境を船で移動する人々の健康維持に焦点をあて、必要な情報を分析して、それに対応した効果的で利用者に優しい(利用者重視)ヘルス情報ツールの開発するために、(1)国をまたいで移動する人々への既存の調査から必要な事柄を分析して、これまでのまとめとして、国際誌に掲載(1論文掲載済、1論文は査読への回答中)。(2) 船上で病気になった経験を持つ人のこれまで行ったところまでの分析と今後のインタビューの準備を行っている最中である(今後、飽和状態になるまで、5~10名行う予定である)。調査にかかる費用を有効に活用できるように、国際的な研究であるため、円とドルの相場を考慮しながら実施予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
外国船の日本への寄港回数は年間2500回(2019)を超えており、船上での健康については、これまでも重要かつ必要であるという議論はあるが、その実態調査と健康を保つための情報提供をする予防的な対応は、世界的にみてもこれまでの研究にはほとんど見当たらない。本研究の開始からこれまでのところのデータ収集と分析から、重要な様々事がわかってきた。さらに、今後は、(1)インタビューの継続とその分析、この内容から質問票を作成。(2)Web上で船旅経験者に質問票調査を行い、(3)この2つの調査と船舶安全と医療専門家の意見から船上での健康への情報提供に必要な内容をポットキャストとして開発し(4) 船旅の人々の評価調査と専門家の意見の両方を分析して (5) 成果発表から評価を受け、修正を加えて(4) 論文を発表する予定である。
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Causes of Carryover |
2022年度は、円安が強くすすみ、国際的な論文の校正費、国際誌への出版費用、さらに、データ収集であるインタビューなどすべてに影響を受けた。2021年の相場で研究計画書を立案しているため、限りある予算の中で、円とドルの相場を考慮しながらの研究の展開となってきたため、優先度を考えて研究を実施しているためである。
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Research Products
(5 results)