2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of health check and individual support programs for the elderly using AI
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22K11161
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
三宅 眞理 関西医科大学, 医学部, 非常勤講師 (50434832)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 高齢者 / フレイル予防 / AI / 体組成 / 痛み / 体力測定 / 地域包括ケアシステム / 社会交流 |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウイルス感染対策の緊急事態宣言は高齢者の活動が制限され,要介護者の介護度の重度化が報告されている.また,定期健康診断や医療機関への受診控えもあり治療の遅れや,高齢者の生活の廃用から起こる身体的・精神的・社会的な虚弱(フレイル)が懸念される. 超高齢社会において多くの高齢者は健康長寿を望み介護予防のために何らかの努力をしているが,介護予防教室などの集団活動を中止する地域が多く,高齢者の運動や社会参加の機会が減少している.コロナ禍における高齢者の健康増進活動には蜜を避け,少人数における対面指導をより安全に簡便に行うことが重要である.そのためには, AI(Artificial Intelligence)を用いた簡便な健康診断とICT(携帯型情報通信技術:Information and Communication Technology)を用いた情報支援が効果的であると考える.本研究ではAIを用いた高齢者の疾病予防のための簡便な健康診断とICTを用いた個別支援プログラムを開発することを目的にしている。令和4年から集合できたのは4回で,およそ3か月に1回の体力測定(握力,TUG,5m歩行,椅子の立ち上がり)と椅子の立ち上がり動作のビデオ測定を行い、画像分析を行い鼻,首,肩,肘,手,腰,膝,下肢,目,耳の各ポイントから動作解析を行った。加齢とともに,立ち上がり動作の質の変化を客観的にとらえた結果を図表に示した.また、その動作解析とともに関連のある体力測定の結果を比較検討している.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
運動機能分析装置機器でイスから立ち上がり,座るという動作で測定者の脚の筋力をパワー,スピード,バランスの3つの指標で分析・評価する.さらに,マルチ周波数体組成計を用いて対象者の体組成と筋肉量を捉え,3カ月に1回の体力測定を行っている.しかしながら,コロナ感染予防のため施設の利用が中止となったため運動教室が中止となった.そのためにデータ数の確保が遅れている.
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Strategy for Future Research Activity |
立ち上がり,座る動作と健康状態の把握 はじめにAIを活用した動画の画像分析から個別の体力審査・体調の変化を判定し・認知症の兆候や介護リスクを瞬時に判定するプログラムを開発する.その判定方法は高齢者のイスからの立ち上がり動作の画像分析を用いて,立ち上がるスピードの変化,顔の表情を体調チェックとの互換性から経年的な評価を捉える.以上のことから歴年齢と体力年齢の変化について検討する.
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Causes of Carryover |
およそ3か月に1回の体力測定(握力,TUG,5m歩行,椅子の立ち上がり)と椅子の立ち上がり動作のビデオ測定を行う予定であったが,実施施設内でクラスターが発生し,集合プログラムが実施不可能となった.その結果,令和4年から対面での体力測定が実施できたのは4回で、運動教室の開催が予定より減少し予定のデータ数が確保できなかった.また、学会の発表および参加を見合わせたため旅費を繰り越しが生じた.次年度は運動教室の参加人数を増やし,画像分析ツールの開発とAIによる診断を進めるために解析ソフトとデバイスの購入を予定している.これらの成果について発表できるように国内と海外の学会に参加する予定である.
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Research Products
(1 results)