2023 Fiscal Year Research-status Report
e-ラーニングによる介護者のためのエンハンスメント・プログラム活用の在宅療養支援
Project/Area Number |
22K11162
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Research Institution | Kobe Women's University |
Principal Investigator |
藤田 冬子 神戸女子大学, 看護学部, 教授 (60612538)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大川 宣容 高知県立大学, 看護学部, 教授 (10244774)
高梨 早苗 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 病院, 研究生 (10748841)
伊坪 恵 関西医科大学, 看護学部, 助教 (60880424)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 高齢者 / 家族介護者 / エンハンスメント / e-ラーニング / 在宅療養支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、高齢者をケアする家族介護者に対して、e-ラーニングを活用した「介護者のためのエンハンスメント・プログラム」による在宅療養支援と、その評価を行うことである。「介護者のためのエンハンスメント・プログラム」は少人数で集合し、対面で行う家族教育プログラムである(藤田,2010;2011;2012)。社会学習理論を基盤とし介護者の自己効力を高め介護能力と介護行動への自信を高める。介護困難の対策となる5つの介護領域がある。本研究では介護者が自宅から参加できる利便性があり、またコロナ禍で集合型研修が困難であった経験を活かし、遠隔による家族教育プログラムを開発する。 2022年度は当初、ステップ1として、介護領域の教育内容を、年齢・性別に関係なく効果的に学習できる45分程度のe-ラーニング可能な内容に洗練化し、新たに遠隔学習プログラム(ビデオ作製・Moodle保存)を作成することを計画していた。そこで、研究会議を開催し、研究者間で「介護者のためのエンハンスメント・プログラム」の介護領域ごとの内容を共有した。その後、e-ラーニングとして活用できるプログラム内容を検討した。対面で老々介護の経験を持つ家族介護者に「暮らしのリズムを整える」を実施し、e-ラーニングにむけたプログラム実施のイメージが明らかとなった。 2023年度は、ビデオ作成に向け、参加しやすいプログラム内容を検討した。その結果、e-ラーニングとして、継続して学べるために、1プログラムを30分以内で終わるように構成を検討した。その結果、介護領域「心配事の解消」について、30分で学べる教育内容に洗練化することができた。 2024年度は残りの4介護領域についてもプログラム内容を短縮化して行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度に参加しやすいプログラムの短縮化を行ったため、ビデオ作成にまで進むことができていない。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度はプログラムの短縮化を速やかに行い、ビデオ作成を外注していく。また、出来上がったビデオから、家族介護者へのe-ラーニングを進め、データ収集していく。
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Causes of Carryover |
2023年度は学内教育活動が多忙となったこと、また参加しやすくなるようプログラム時間を30分程度に短縮化を検討したため、プログラム作成が進まなかった。2024年度は、プログラムの作成を進めるとともに、外部委託も取り入れて完成させていく。
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