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2023 Fiscal Year Research-status Report

高齢腹膜透析患者の地元暮らしを支える看護-介護チームビルディングプログラムの開発

Research Project

Project/Area Number 22K11176
Research InstitutionYamagata Prefectural University of Health Science

Principal Investigator

遠藤 和子  山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (80307652)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 幸 史子  活水女子大学, 看護学部, 教授 (60736130)
相澤 出  東北医科薬科大学, 教養教育センター, 准教授 (40712229)
丹野 克子  山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 准教授 (00570293)
遠藤 良仁  岩手県立大学, 看護学部, 准教授 (00438087)
冨樫 理恵  山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 助教 (30965299)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2026-03-31
Keywords腹膜透析 / 高齢者 / 患者 / 看護 / 介護 / チームビルディング / 地元暮らし / プログラム
Outline of Annual Research Achievements

高齢者が腹膜透析を選択しやすい環境を作るために、看護職と介護職の協働による地域の受け皿づくりを促進するチームビルディングプログラムの作成に向けて、2つの研究を進めた。
研究Ⅰでは、透析療法選択時に必要とされる介護情報の内容とタイミングの明確化のために、①基幹病院の医療ソーシャルワーカー2名、医師1名、看護師2名にインタビューを実施した。結果、介護情報の提供は透析療法選択時では遅く、むしろ、基幹病院につなぐ前のかかりつけ医の段階で提供が必要と考えられており、そのために基幹病院が、かかりつけ医とのつながりを強める必要があると語られた。②腹膜透析を導入した患者へのインタビューからは、介護情報を必要としない場合もあれば、訪問看護が利用できると知り決断したケースもあった。一方で、家族が医療職であったから導入できた場合もあり、いずれにしても家族の協力が重要な選択要因であることが分かり、その家族の負担軽減のためにも訪問看護やディケア、レスパイトなどの地域の介護資源とつながる受け入れ態勢があることを患者・家族が知ることは療法選択の際に重要となるとする、我々の予想を裏付けられる語りが聞かれた。③介護職調査では、事業所2か所とケアマネージャー3名にインタビューを行った。分析はこれからであるが、体調が落ち着かない、送迎、手技ミスなどのトラブルへの対処やバックを置く場所がない、などの現実的な意見が聞かれている。。
研究Ⅱでは、医療と介護におけるチームビルディングの成功例計6か所の調査結果から、チームビルディングの要素には、a:介護も看護も責任を負う、b:医師が前面に出ない、c:一緒にみんなで学習する、d:みんなが地元民、e:スタッフが地元の人からの評価を気にする、f:エリアが中学校区で人口1万人以下、がありそうだと見えてきた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究Ⅰのインタビューは、ほぼ終了し、結果のまとめに入っている。研究Ⅱの調査も、追加予定もあるが、結果の分析に入っている。文献検討は論文投稿を予定している。

Strategy for Future Research Activity

これまでの研究Ⅰの結果をまとめ、論文作成を目指す。並行して研究Ⅲの看護―介護チームビルディングプログラムの作成に入る。プログラム案は、我々が実施してきた先行研究を叩き材に、今回の研究Ⅰの結果を加味して精錬し、2024年度中に協力施設を募り、実施にこぎつけたい。当初の計画通りに、2024年度に3か所程度の実施・評価を繰り返し、2025年度には専門家会議も経て、プログラムを完成させたい。

Causes of Carryover

初年度購入予定のPCの購入を2年目の今年度行ったため。初年度は研究Ⅰの調査で病院や施設の職員と対面調査をすることができず、今年度に持ち越した。元々このデータ収集には2年間を予定していたので、研究データの収集、保存に間に合い、研究の遅滞は無い。加えて、発注したPCの納期が遅れたこともあり、今年度の購入となった。

  • Research Products

    (4 results)

All 2024 2023

All Journal Article (2 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] 特別養護老人ホームの看取りにおける「ホームカミング」の意義:二ツ井ふくし会の試みとその背景としての二ツ井町の地域づくり2024

    • Author(s)
      相澤出
    • Journal Title

      死生学年報2024

      Volume: 20 Pages: 25-42

  • [Journal Article] 書評:小原道子(著)『地域包括ケア:タネの蒔き方・育て方(2021 評言社)』2023

    • Author(s)
      相澤出
    • Journal Title

      東北医科薬科大学教養教育関係論集

      Volume: 37 Pages: 57-67

  • [Presentation] 医療化された社会における支援の可能性 :在宅療養支援診療所による支援の事例から2023

    • Author(s)
      相澤出
    • Organizer
      第69回東北社会学会大会
  • [Presentation] 「ホームカミング」を可能にした地域づくりのあゆみ:「住み慣れた町で最期まで」への挑戦が示唆すること2023

    • Author(s)
      相澤出
    • Organizer
      東洋英和女学院大学死生学研究所 2023年度 第3回〈公開〉連続講座「看取りの文化を構想する

URL: 

Published: 2024-12-25  

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