2023 Fiscal Year Research-status Report
Checksheet development to improve care plans of public health nursing for child in poverty
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22K11206
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Research Institution | Sapporo City University |
Principal Investigator |
喜多 歳子 札幌市立大学, 看護学部, 教授 (30530266)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村中 峯子 宮城大学, 看護学群, 准教授 (40944004)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 子どもの貧困 / 保健師 / チェックシート / 支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、チェックシート草案の作成に着手した。昨年度までのチェック項目に対し文献データから得られた項目の追加、表現の適切性と妥当性を検討し項目と構造のブラッシュアップを行った。チェック項目の客観性と妥当性、汎用性を確認するため、第12回日本公衆衛生看護学会(2024年1月)において、「子どものいる貧困家庭に対する支援計画策定における保健師の役割」と題してワークショップを開催した。背景に令和5年4月「こども基本法」が施行され、令和6年度には各自治体が子どもに関する所管を一元化した相談体制を行うことが求められている。そこでは、保健師等が継続支援が必要な家庭に対して、サポートプラン作成の中心的役割を担うことが明記されている。継続支援が必要な家庭には、貧困が伴うことが少なくなく、家族の課題も複合的であることが多い。そうしたことからワークショップの参加者は、会場内に収容できないほどであり、この問題に対する現場の危機感と支援方法の実装が求められていることが明らかになった。ワークショップでは、話題提供として、これまでの研究成果結果と現在取り組んでいる支援計画作成にかかわるチェックシート原案の開発経過について報告した。続けて、「こども家庭センター」における保健師の役割と、支援時のチェックシートの是非、チェック項目の内容の適切性と過不足について参加者による意見交換を行った。シートの必要性を前提としてチェック項目に「こどもの人権に関する視点の強化」、「転居の多い家族に対する視点と支援体制」、「社会資源から独立させた要対協との連携」の意見があった。 これらの意見を含めてチェックシート原案の項目の追加と再検討を行った。調査に向けて質問紙作成に着手した。合わせて、調査計画書の作成と調査内容について所属の研究倫理委員会による承認を受けた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
病気療養のための2022年度分の遅れを取り戻しつつある。しかし、チェックシート原案の作成に着手できたが完成に至らず、年度内に調査の開始ができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
チェックシート原案に基づき有識者会議を開催しチェックシート案を完成させる。完成後、子どものいる貧困世帯で支援活動を行っている子ども支援センター等で勤務する保健師を対象にデルファイ法を用いてチェックシートを完成させる。
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Causes of Carryover |
前年度の計画執行の遅れから調査に着手できなかったため、調査に必要な経費を使用しなかった。2024年度は、質問紙作成に伴う物品費305千円、調査協力に伴う謝金(有識者、協力者)500千円、旅費200千円、郵送料等・その他500千円。
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