2023 Fiscal Year Research-status Report
高齢者のICT利活用促進とICTを活用した健康支援プログラムの構築
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22K11238
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
佐々木 八千代 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (10382243)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白井 みどり 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (30275151)
秋山 庸子 大阪大学, 大学院工学研究科, 准教授 (50452470)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | ICT / 高齢者 / 実態調査 / 教室 |
Outline of Annual Research Achievements |
地域在住高齢者の情報通信機器利活用の実態と健康状態との関連を明らかにすることを目的とした調査を5年間実施する予定であるが、2年目の調査を2024年3月初旬から4月にかけて実施した。295人から調査票の返信があり、170人が昨年度調査にも参加していた。現在は、未記入部分の確認とデータ入力を行っている。 2023年度調査に参加したICTを利用していない高齢者のうち、ICT利用に関心のあるものを対象としたタブレット教室を3人×3クールの計画で2024年1月から実施した。対象者は3人を予定していたが、体調不良によるキャンセルがあり1クール目は対象者2人であった。いずれも男性で8回の教室終了後には、タッチパネル操作、文字入力、検索、写真撮影、動画撮影、ラインワークスなどについて、対象者、講師ともに「まあまあできる」あるいは「できる」と回答していた。ミーティング機能については、対象者はできると評価していたが、講師はできないと評価していた。引き続き対象者を増やしていき、タブレット操作における困難感や支援の必要性を確認する必要がある。 2023年度のデータを解析したところ、ICT利活用には年齢に加えて聞こえや本などの字の見えにくさが関連していた。また、ICT利活用者は、主観的認知機能の低下を感じるものや社会的孤立のものが少なかった。ICT利活用者に限定した解析では、睡眠時間とICT利用時間との関連が検出された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は、地域在住高齢者の情報通信機器利活用の実態と健康状態との関連を明らかにすることを目的としており、今年度は、2回目の質問紙調査を実施したが、タブレット教室の準備を並行して行ったため、調査時期が3月になったことで、データ入力が完了していない。 タブレット教室については、今年度に1クール実施予定であったため、3月に1クール目が終了したが、データ分析が進んでいない。 昨年度の調査データについては、公表に向けて準備を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度もスマホやタブレットを利用していない高齢者を対象にICTの利活用を支援し、そのプロセスを明らかにするために、引き続きタブレット教室を継続し、タブレット利用教室前後の高齢者の健康状態等を評価するとともに、教室での困難や支援内容、その後の利活用状況を確認する予定である。 2025年度にはICT利用者に向けて利活用促進を行うことから、2024年度中に研究協力地域の保健センター保健師と対象者の選定や教室の実施方法等について検討を進め、教室の講師、開催場所、プログラムなどの調整および倫理審査委員会に申請する予定で ある。 また、2023年度に引き続き、質問紙調査も実施する予定であるが、過去2年間の郵送法では20%程度の回収率であるため、調査方法を検討する。 さらに、2022年度および2023年度の研究成果を公表する予定である。
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Causes of Carryover |
残額が生じた理由としては、調査が年度末であったことで返送料や解析作業などが2024年度に持ち越されていることが考えられる。
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Research Products
(2 results)