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2022 Fiscal Year Research-status Report

地理空間情報を活用して住民の日常生活行動の概観を支援する学習教材の開発

Research Project

Project/Area Number 22K11250
Research InstitutionSt. Catherine University

Principal Investigator

齋藤 希望  聖カタリナ大学, 人間健康福祉学部, 講師 (40749800)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 入野 了士  愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 准教授 (70634418)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords地理空間情報 / 地域アセスメント
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は①地区住民の日常生活行動を概観するために必要な既存資料の種類・収集方法、②地理空間情報を活用した地区住民の日常生活行動を概観する方法を明らかにし、①と②を基に作成した学習教材の試行と評価を通して、学習教材を開発することである。
2022年度は、地域アセスメントにおける地理空間情報の活用状況を把握し、地区住民の日常生活行動を概観するために必要な情報の取捨選択と地理空間情報とのリンケージについて検討することを目的とし、地域アセスメントでの地理空間情報の活用に関する研究動向とこれまでに得られた知見を整理することを目的として国内文献の検討を行った。
文献検討の結果、「住民の生活行動圏域の理解および生活上の課題の把握」「地域住民の生活資源へのアクセシビリティの理解」などを目的として地域アセスメントが行われており、「誰もがアクセス可能な公開されたデータ」だけでなく「自治体担当者がアクセスできる未公開データ」および「フィールドワーク等によって習得したデータ」が用いられていた。地理空間情報の活用方法では「GISを用いた地域特性の見える化」「フィールドワークで得られた情報のマッピング」などがあった。
地理空間情報活用の利点として「地域内だけでなく、近接地域の社会資源の利用可能性と社会資源の充足化に向けた課題の明確化」「地域住民および関係者から得られた情報の視覚化により、地域の特徴の包括的な理解」「地域住民とその地域の地理的環境・交通の関係性だけでなく、健康状態や生活などに影響の理解」などがあった一方で、「地理空間情報を活用する段階で生じる課題」と、「地域アセスメントの結果を適用する段階で生じる課題」という、2つの課題が考えられた。
文献検討の結果は第42回看護科学学会にて「地域保健活動における地域診断での地理情報の活用に関する文献レビュー」として発表した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

地域アセスメントにおける地理空間情報の活用状況および地区住民の日常生活行動を概観地域アセスメントにおける地理空間情報の活用状況および地区住民の日常生活行動を概観するために必要な既存資料についての国内文献の検討にとどまっており、既存資料の内容・収集方法およびデータサイズについての検討が十分に行えていない状況である。
臨地実習や授業方法の大学内の新型コロナウイルス感染症対応により、臨地実習や授業方法を随時変更する必要が生じたため、研究へのエフォートが減少し、海外の文献検討までいたらず、国内の文献検討にとどまっている。
「Geographic Information Systems」「Community Health Nursing」「Public Health」などの索語を用いて海外文献の検討を行い、海外での地域アセスメントにおける地理空間情報の活用に関する研究動向と知見を明らかにし、活用されている既存資料の分野やデータサイズをについて、国内の文献検討結果と比較し、住民の日常生活行動を外観するために必要な資料とその収集方法を整理する。地理空間データは取得できているが必要な資料と収集方法およびデータサイズを十分に検討できておらず、教材作成に着手する状況にないため、遅れているとした。

Strategy for Future Research Activity

現状を踏まえ、以下の方策で研究を進める
地域アセスメントに関する国内文献の検討を踏まえ、海外での地域アセスメントにおける地理空間情報の活用状況と活用データを把握するために海外文献の検討を行う。海外での地域アセスメントに用いられる資料・データサイズおよび地域アセスメントの活用状況を整理し、住民の日常生活行動を外観するために必要な資料を把握する。
得られた資料の収集方法およびデータサイズを整理する。データサイズに応じた地理データとリンケージを行い、地域アセスメントに必要なデータベースを構築する。データベースの内容は、資料の収集方法・データサイズ・地域アセスメントにおける活用案とする。
作成したデータベースに基づき、①地域アセスメントに必要なデータの取得、②取得したデータサイズの加工、③データを踏まえた地域アセスメントの実施というプロセスによる地区住民の日常生活行動を外観するための学習教材を開発する。
実際に地区を踏査し、既存利用に基づく地区住民の日常生活行動の概観と実際を比較し、日常生活をどの程度把握できているかを検討する。データベースのみを用いた地域アセスメントと地区踏査によって得られた情報を加味した地域アセスメントを比較し、より実践的なデータベースとなるように改善する。
データベースに基づき、①データの収集、②データの加工、③地区踏査、④得た情報を統合した地域アセメントのプロセスを理解するための学習教材を開発する。必要に応じて自治体に勤務する保健師および地域における住民リーダー等からヒアリングを行いながら教材開発を行う。

Causes of Carryover

既存資料の整理と地区踏査のための機器の購入費用として研究経費を使用した。海外文献の取り寄せの取り寄せを行ってないことおよび既存資料の収集の費用が生じなかったため、次年度に繰り越すこととした。
次年度は既存資料の収集およびデータベース構築構築に関わる費用、地区踏査に関わる費用、教材作成に関わる費用の使用を予定している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 地域保健活動における地域診断での地理情報の活用に関する文献レビュー2022

    • Author(s)
      齋藤希望、入野了士
    • Organizer
      第42回日本看護科学学会学術集会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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