2023 Fiscal Year Research-status Report
慢性閉塞性肺疾患患者の再入院予防の地域病院多職種協働型入退院支援ガイドライン開発
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22K11267
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
森下 安子 高知県立大学, 看護学部, 特任教授 (10326449)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹中 英利子 高知県立大学, 看護学部, 助教 (20849814)
森下 幸子 高知県立大学, 看護学部, 准教授 (40712279)
川上 理子 高知県立大学, 看護学部, 准教授 (60305810)
源田 美香 高知県立大学, 看護学部, 助教 (60849826)
隅田 有公子 高知県立大学, 健康栄養学部, 助教 (70781897)
中井 美喜子 高知県立大学, 看護学部, 助教 (80827634) [Withdrawn]
山本 かよ 高知県立大学, 健康長寿センター, 特任助教 (90737446)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 慢性閉塞性肺疾患 / 入退院支援 / 再入院予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、COPD患者の再入院を予防する地域・病院・多職種協働型入退院支援ガイドラインを開発することである。本年度はCOPD患者の再入院予防に向けた地域・病院・多職種が協働して提供する入退院支援ケアを文献から抽出した。COPD患者の再入院予防に向けた入退院支援ケアについて、文献より「HOTとともに生活するイメージを共有する」「呼吸機能に合わせ退院後の日常生活行動を調整する」「急性増悪を予防する」「呼吸機能障害に対する療養管理方法を考案する」「チューブ・機器と共に生活する環境を整備する」「日常生活、介護生活の基盤を支援するチーム体制を構築する」「HO管理に関する家族のセルフケアを向上する」を抽出した。これらのケアを基盤として、横軸を「入院前」「入院~3日以内」「3~7日」「入院中~退院前」「退院時~退院後」の4つのフェイズに分け、縦軸を、「退院支援に向けた到達目標」「カンファレンス内容」を設定するとともに、「医師」「外来」「地域連携部門」「入院フロア―」「管理栄養士」「薬剤師」「セラピスト」「ケアマネジャー」「訪問看護師・施設職員」「地域包括支援センター」「地域医療機関」の11の組織・職種ごとの支援を記載した「地域病院多職種協働型入退院支援プロセスシート」を作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究目標1である① COPD患者事例の入退院支援ケアとシステムの明確化、② ①の成果と国内外の文献レビューをもとに、入院前から退院後までのプロセスにおいて地域・病院の各組織と多職種の役割や協働内容を明確化した「地域病院多職種協働型入退院支援プロセスシート(以下、プロセスシート)」を作成するまでは達成することができたが、協力可能な地域の選定に遅れが生じ、アクションリサーチのグループ作成に至ることができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
協力可能な1地域のめどが立っため、この地域でアクションリサーチのグループを形成を進め、作成した「地域病院多職種協働型入退院支援プロセスシートをもとに、事例展開をすすめ、COPD患者の再入院を予防する入退院支援システムにおける課題、課題解決に向けた目指す病院・地域・多職種協働型入退院支援システムを明確化する。それとともに、今日威力可能な別の地域でのアクションリサーチのグループを形成を進めていく
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Causes of Carryover |
文献から抽出されたケア内容を基盤に「地域病院多職種協働型入退院支援プロセスシート」を学内教員のみで作成したため、物品費、人件費を使用することがなかった。また、地域の選定については、他の業務で訪問した際に、協力依頼を行ったため、旅費を使用する必要が生じなかった。
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