2022 Fiscal Year Research-status Report

A clarification of the pathophysiology of sarcopenia with chronic heart failure in the older adults and its treatment strategy

Research Project

Project/Area Number	22K11312
Research Institution	Yamaguchi University
Principal Investigator	立石裕樹山口大学, 医学部, 特別医学研究員 (20793342)
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha)	前原達哉山口大学, 医学部附属病院, 理学・作業療法士 (10940273)
Project Period (FY)	2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords	サルコペニア / 慢性心不全 / 高齢者 / 骨格筋 / CT
Outline of Annual Research Achievements	慢性心不全患者における骨格筋障害の予後予測能評価の後ろ向き研究を進めている。研究対象は２０１７年１月から２０２１年３月に初回心不全を生じ、山口大学医学部附属病院へ入院となった患者２９２名のうちＣＴ上で骨格筋の評価が可能であった２４３名を研究対象とした（対象患者が１００名増加した）。腰部の骨格筋群の断面積と大腿部の骨格筋群の断面積における総死亡に対する予後予測能を比較したところ、大腿部の骨格筋群の断面積の予後予測能の方が優れることが判明した。本研究の解析担当者である大学院生により学会発表を行っている（口述発表、日本心臓リハビリテーション学会第7回中国支部地方会、２０２１年１１月２７日）。本研究を計画した時期から研究対象者が増加しており、解析を進め、現在、上記後ろ向き解析に関する論文を作成中である。そして、上記の大腿部の骨格筋群のなかで、より予後予測に有用な筋群（例えば大腿四頭筋、内転筋群、ハムストリングス、など）を検出する解析が現在進行中である。この解析を基に前向き研究に必要なアルゴリズムを作成予定である。また、同時に県内のＡＣＳ患者３３０９名における脂質低下療法の予後に対する影響を研究中であり、そのサブ解析として、低体重や悪性腫瘍罹患の影響を解析中である。
Current Status of Research Progress	Current Status of Research Progress 3: Progress in research has been slightly delayed. Reason 現在進行中である後ろ向き研究の解析が進んでおらず、前向き研究にとって最も重要なアルゴリズム作成に遅れが生じている。前向き研究の研究計画書作成に遅れが生じている。両者とも研究代表者が外部施設勤務となったことが、進捗状況の遅れの最大の原因である。 ①研究代表者と研究分担者はこまめに情報交換が可能となっているが、研究における実務的な連携が困難となっている（各々の施設における勤務時間内に連携することが困難である） ②後ろ向き解析担当者と研究の実務的な連携が困難となっている（理由は同上）
Strategy for Future Research Activity	現在、研究分担者、解析担当者とSkypeを利用したリモートミーティング、メールでの連携を実施しているが、研究代表者と分担者、解析担当者との連携をさらに密なものとする。後ろ向き研究の解析を早急に進め、解析担当者と連携し、早期の前向き研究計画作成に努め、大学（医局）へ協力体制の整備を依頼する。
Causes of Carryover	後ろ向き研究の解析が進んでおらず、当初計画された前向き研究が実施できていないことから研究費の使用自体が滞った。それに伴い研究分担者の学会報告、論文作成も遅れ、研究費を使用できていない。現在、後ろ向き研究からアルゴリズム作成を進めており、同時に研究計画作成中である。当初は２０２２年度後半に開始予定であった研究が、次年度（２０２３年度）に開始する予定である。