2023 Fiscal Year Research-status Report
慢性痛と腸内細菌叢、および血中PGC1αの関連と集学的治療の効果に関する研究
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22K11316
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
矢吹 省司 福島県立医科大学, 保健科学部, 教授 (00260779)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 里織 福島県立医科大学, 保健科学部, 助教 (00803660)
錫谷 達夫 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (40196895)
森本 忠嗣 佐賀大学, 医学部, 准教授 (10448467)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 腸内細菌叢 / 血中PGC1α / 慢性疼痛 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画に沿って、対象患者の診断、質問紙による評価(心理・QOL・食事等)、身体機能評価、検体収集を実施できている。現時点では慢性疼痛受診患者の治療前のデータが主であるが、60名のデータが収集できた。 腸内細菌叢の解析では、主に多様性について、Simpson's indexとShannon entrophyを用いて検討した。患者群のみであるが、多様性にばらつきがあることがわかった。 PGC1アルファも採取できた検体は全例で計測することが可能であった。PGC1アルファの値と破局的思考質問票の結果の関連について検討してみたが、明らかな関連はみられなかった。 今後も症例を蓄積するとともに、対照群のデータを収集し、2群間での比較を多面的に行いたい。まずは、患者群における多様性の相違の要因の解析を行うとともに、症状との関連、PGC1アルファとの関連を検討し、これらが慢性疼痛におけるバイオマーカーとなる可能性について探っていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画に沿って、対象患者の診断、質問紙による評価(心理・QOL・食事等)、身体機能評価、検体収集を実施できている。現時点では慢性疼痛受診患者の治療前のデータが主であるが、60名のデータが収集できた。 腸内細菌叢の解析では、主に多様性について、Simpson's indexとShannon entrophyを用いて検討できた。患者群のみであるが、多様性にばらつきがあることが判明した。 PGC1アルファも採取できた検体は全例で計測することが可能であった。PGC1アルファの値と破局的思考質問票の結果の関連について検討してみたが、明らかな関連はみられなかった。 今後も症例を蓄積するとともに、対照群のデータを収集し、2群間での比較を多面的に行いたい。まずは、患者群における多様性の相違の要因の解析を行うとともに、症状との関連、PGC1アルファとの関連を検討し、これらが慢性疼痛におけるバイオマーカーとなる可能性について探っていきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も症例を蓄積するとともに、対照群のデータを収集し、2群間での比較を多面的に行いたい。 まずは、患者群における多様性の相違の要因の解析を行うとともに、症状との関連、PGC1アルファとの関連を検討し、これらが慢性疼痛におけるバイオマーカーとなる可能性について探っていきたい。また、集学的治療的痛み治療前後での比較を行い、治療効果との関連についても検討していく予定である。こ れらの検討によって、慢性疼痛の病態に迫ることができ、さらに治療効果を客観的に評価できるバイオマーカーを見つけることができるのではないかと考えている。
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Causes of Carryover |
理由1)別用務にて検体回収先訪問の際ついでに回収してこれたため、検体回収のための旅費支出計上が少なかったことによる。 理由2)検体解析は同一条件の下で一度に解析する必要があるため、今年度は研究実施機関での検体収集用務に力を入れ、解析は1度しか行わなかったため、試薬や解析委託に係る費用が抑えられたため。
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