2022 Fiscal Year Research-status Report
筋萎縮回復過程における筋衛星細胞の融合・取り込み条件の検索
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22K11351
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Research Institution | Nagoya Gakuin University |
Principal Investigator |
伊東 佑太 名古屋学院大学, リハビリテーション学部, 准教授 (30454383)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
縣 信秀 常葉大学, 保健医療学部, 准教授 (00549313)
清島 大資 東海大学, 医学部, 講師 (80756370)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 筋衛星細胞 / 筋萎縮回復 / 筋力トレーニング / マウス |
Outline of Annual Research Achievements |
筋萎縮の回復を促すために筋力トレーニングが行われる。しかしその効果のメカニズムのすべてが明らかになってはいない。これまでに我々は尾部懸垂によって廃用性筋萎縮を生じたマウスに筋力トレーニングを行うと、筋萎縮回復が促進し、このときに筋線維の核数が大幅に増加することを明らかにしてきた。またこの筋線維核の増加には筋衛星細胞の筋線維への取り込みの関与していることを、後天的に筋衛星細胞を蛍光標識した遺伝子組換えマウスを用いた検証で明らかにしてきた。しかし、これまで用いてきた遺伝子組み換えマウスでは、Tamoxifen投与により筋衛星細胞の増殖に制限がかかることが近年明らかになってきた。本研究はこの点を克服した別の遺伝子組換えマウスを用いて、ヒトを含めた生体で筋衛星細胞-筋線維に生じる現象をより正確に捉え、筋線維の筋衛星細胞の取り込みがどのようなメカニズムで生じるのかを明らかにすることを目的とする。 2022年度には、上述した新たなマウス、B6.129X1-Gt(ROSA)26Sortm1(EYFP)/J;Pax7tm2.1(cre/ERT2)Gaka/Jを導入し、順化、繁殖をはかった。また、これらのマウスにTamoxifenを投与後、筋衛星細胞を単離し、初代培養することで、以前問題となった筋衛星細胞の増殖性に制限がないか確認を行った。単離した筋衛星細胞の増殖性に問題がないことが確認でき、これらのマウスの系統維持体制を整えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新たなマウス導入に際し、輸送時の検閲等に思いの外時間を要したが、以前の別のマウスの飼育、維持経験から、導入後はスムーズに順化、繁殖へと進めることができた。ただし、十分な数の目的遺伝子陽性マウスの確保には至っておらず、系統を維持しつつ数を確保するためにはもう少し時間を要す。
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Strategy for Future Research Activity |
系統の維持を確実に行いつつ進捗状況に記したマウス数の確保をはかる。そして、各実験群のマウス数を十分に増やし、初年度の課題を確実に確認した後、2年度の課題、筋衛星細胞の取り込みに関与する因子の検索へと進む。
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Causes of Carryover |
マウス導入までの期間が当初予定よりもかかり、その分予定していた飼料等の飼育に必要な消耗品費が使用されなかった。次年度以降、予定通りの匹数まで後ろ倒しでマウスを増やす見込みであるため、2022年度未使用の消耗品費等はこれに充当する。
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