2023 Fiscal Year Research-status Report
発達性協調運動障害児に対するビジョントレーニングの有用性の検証
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22K11363
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
小枝 周平 弘前大学, 保健学研究科, 講師 (00455734)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三上 美咲 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (30910426)
斉藤 まなぶ 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (40568846)
山田 順子 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (30334965)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 発達性協調運動障害 / 発達障害 / ビジョントレーニング / 視覚機能 / 子ども |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、ビジョントレーニング実施に向けて、倫理申請を実施すること、対象者の確保、介入実施に向けてどのようなアセスメントが必要かやどのような介入内容が効果的かを検討することが目標であった。 倫理申請の実施については、使用予定施設の改修・移転などの想定外の事態が生じ、倫理申請書類作成は済んだものの、申請には至らなかった。実施施設の確保については、2023年度後半に近隣の児童発達支援センターの協力が得られたので、その施設を研究実施の中心施設とし、倫理申請を進めているところである。 対象者の確保については、研究実施施設の変更はあったものの、ビジョントレーニングに対する非常に高い興味が、研究実施施設職員と保護者にあったことから、対象児の募集をかけたところ、多くの参加者が得られた。予定の人数よりは多少減少するものの、研究実施に十分な人数を確保できることとなった。 介入実施に向けたアセスメントや介入内容の検討については、発達健診におけるビジョンチェックによって、DCD児は垂直方向の眼の動きが苦手であることが判明したこと、DCD児にみられる運動の不器用さには感覚調整の問題に起因するボディイメージの問題が多いことが判明した。介入内容についてはその点を中心に介入を行うこととすることが決定し、研究実施施設の保育士も協働できることが決まった。また、アセスメントについては共同研究者、研究実施施設と相談の上、対象児に負担が少ない、かつ十分に効果を検証できるアセスメント内容を決定することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実施施設の変更に伴う研究倫理申請の再申請、研究実施内容の調整に時間がかかり、介入の実施に遅れが出た。2023年度後半から研究施設変更に関する手続き、対象者の確保、研究実施内容の調整についておこなっていたため、研究の進捗に遅れが生じた。現在、これらについては概ね内容が決定していることから、順調な研究進捗に戻すことができると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、倫理申請の再申請、ビジョントレーニング介入の実施を行うことが目標である。対象児の保護者や実施施設職員からはビジョントレーニングに対して高い関心がえられているほか、実施場所も整備されているため介入に入りやすい環境になっている。 データの収集を今年度中盤までにすすめ、後半には解析を試みる予定である。
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Causes of Carryover |
研究の進捗が遅れたため、予定していた物品購入が行われなかったほか、発表機会も減少したため、物品費と旅費に残額が生じた。今後介入が始まるため、2023年度に支出を予定した物品費や旅費は予定通り支出予定となる。
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