2022 Fiscal Year Research-status Report
認知矯正療法と運動療法の併用効果と個別化医療に向けた三次元眼底撮影による効果予測
Project/Area Number |
22K11389
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
角藤 芳久 東北大学, 医学系研究科, 客員教授 (70169390)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内海 裕介 東北大学, 大学病院, 作業療法士 (50890901)
富田 博秋 東北大学, 医学系研究科, 教授 (90295064)
小松 浩 東北大学, 大学病院, 助教 (90624560)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 統合失調症 / 認知矯正療法 / 運動療法 / 三次元眼底撮影 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度の研究実績は、研究開始に向けての準備を行った。自転車エルゴメーター2台(各施設に1台ずつ)、解析用PC1台、データ管理用PC(各施設に1台ずつ)、認知矯正療法のPCセッションで使用するPC、脳トレソフトを購入した。また、自転車エルゴメータの使用方法について、東北大学病院、宮城県立精神医療センターの両病院で研究協力者にデモンストレーションを行った。認知矯正療法は研修を受けなければならないが、新型コロナウィルス感染症の感染拡大に伴い、研修自体が受けられなかった。そのため、認知矯正療法を研究で実施する際は、研修を受けた者のスーパーバイズを受ける必要があるとのことで、すでに実臨床で認知矯正療法を行っている宮城県立精神医療センターの担当者からスーパーバイズを受ける必要があった。実際の認知矯正療法のPCセッション、言語セッションを行っている場面を見学し、活動終了後にはディスカッションを行った。研究を円滑に遂行するためのミーティングや、認知矯正療法の遂行方法や運動療法を安全に行うための文献、先行研究等の情報収集を行った。東北大学病院、宮城県立精神医療センターの倫理委員会の資料作成を行った。今後は、両病院でのリクルートを開始し、データ集積に努める。
2022年度は、第118回日本精神神経学会学術総会を始めとして、地方の学会でも精神科リハビリテーションについての情報収集を行った。認知矯正療法については、未だ実施報告等は少ない。運動療法についても、自転車エルゴメータ使用によるリハビリテーションは精神科内での報告は少ない現状にあることを確認した。そのため、本研究を遂行することは、認知矯正療法や運動療法の価値を高められる可能性を感じた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症感染拡大に伴い、研究で必要な備品の納入に時間を要した。また、その備品の使用方法のデモンストレーション等の実施にも時間を要し、研究準備段階に時間を費やした。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、対象者のリクルートを開始し、データ集積に努める。 リクルートに向けて、両病院の研究協力者が足並みをそろえられるように定期的にミーティングを行っていく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症感染拡大に伴い、新型コロナウイルスに対応する医療者への支援に多くのエフォートを割く必要が生じ、十分に研究を遂行することが出来ず、研究対象者のリクルートまで進めることが出来なかったことで残額が生じたと考える。次年度以降は、リクルートに向けての謝金(QUOカードの購入)、情報収集、成果発表等のための学会参加費に使用する予定である。
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