2022 Fiscal Year Research-status Report
運動器疾患を伴う高齢2型糖尿病患者に対する安全で新しい運動手段の確立
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22K11401
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Research Institution | Tohto University |
Principal Investigator |
河江 敏広 東都大学, 幕張ヒューマンケア学部, 准教授 (00598948)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩城 大介 広島大学, 病院(医), 理学療法士 (50741302)
中島 勇樹 広島大学, 病院(医), 理学療法士 (70741289)
筆保 健一 広島大学, 病院(医), 契約理学療法士 (40741301)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 2型糖尿病 / 運動療法 / 他動的運動機器 / 運動強度 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は他動的運動機器であるコアトレチェア(Core Training Chair [EU‐JC70]; Panasonic,Osaka, Japan)を用いた運動療法が実施困難な糖尿病患者の運動手段になる得るか検討することである。我々の先行研究では高齢者に対してチェアの速度を中強度で実施したため、低強度、高強度での実施が酸素摂取量に影響を及ぼすか検証するのは、至適運動強度を選択するためにも重要である。そのため、我々は予備実験として3名の高齢健常男性(BMI:22.3±1.2)を対象として、チェアの速度を低(低強度)とチェアの速度を速の2種類で運動中の酸素摂取量を測定し、運動強度を算出した。その結果、チェアの速度「低」では1.36±0.2METsとなり、「速」では1.4±0.2となり、チェアの速度が運動強度に影響を及ぼすことが明らかとなった。一方で、我々が過去に高齢者に対して行った検証においてはチェアの速度「中」で1.7±0.6METsであった。このことは、コアトレチェアでの運動は絶対強度での運動になるため、若年男性より高くなったと推察された。さらに、チェアの速度が速い場合、高齢者の腰背部への過負荷も懸念される。以上により、次年度より開始する運動器疾患を有する2型糖尿病患者に対するコアトレチェアを用いた運動では以前に我々が発表した運動強度を用いることが決定した。 現在、我々は関連病院を含めて症例者のリクルートを開始しており、すでに急性効果の検証て押して健常高齢者10名、糖尿病患者10名のリクルートを終えており、介入についてもプロトコルを完成した段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
至適運動強度も決定し、対象者のリクルート並びに運動プロトコルも決定しているため、次年度は円滑なデータ収集を開始できると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
急性効果の検証ならびに、介入研究については運動指導者がコアトレチェアの使用法に慣れていない点があるため、早期に導入し、入念な練習を行い研究を開始する。
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Causes of Carryover |
コロナ下のため、対面での研究会議開催が1回のみとなった。また、運動機器も広島大学所有の物で予備実験を行うことが出来たため予想より支出が下回る結果となった。この金額は次年度に機器購入として使用される。
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Research Products
(4 results)