2022 Fiscal Year Research-status Report
VRを用いた運動発達遅滞児に対する匍匐動作誘発への挑戦
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22K11418
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
細田 里南 高知大学, 医学部附属病院, 理学療法士 (10626138)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永野 靖典 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 助教 (30380372)
川原 靖弘 放送大学, 教養学部, 准教授 (10422403)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | Optical Flow / 視覚 / 匍匐運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
移動経験の期間・有無にかかわらず、乳児を対象とした研究で「optical flow」により匍匐運動様の下肢活動が出現することが報告されている。また、乳児の視線は、側方を中心に意識が向かうことが多いとされているが、以前に開発した機器(映像刺激は前方、両側方)で研究を実施した際に、児の視線が下方に向くことを多く認めた。今回は下方の刺激によっても「optical flow」を誘発できるよう、令和4年度は床面を含めた全方向の視覚刺激を呈示できる機器の開発を行うことを目的としていた。 機器の改良を専門業者に依頼し、前方・両側方・床面のモニター設置を行い、安全性についても確認した。また、視覚刺激としてよりスムーズな映像を提供できるよう、新たなものを作成し、改良した機器に問題なく映し出されることを確認した。 また、映像については視覚野中心から側方及び後方に立体的に流れる映像を作成することで、より「optical flow」を誘発しやすい刺激になることを目指した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
乳児に移動感覚を促す「optical flow」を誘発させる機器の作成を専門業者に依頼し、数回の打ち合わせの後に完成した。安全性の拝領についても確認できた。 また、分担研究者より映像を作成する研究者を紹介してもらい、提供する映像の種類やスピード、色合いなどを検討して映像作成の基礎は完成した。 作成した機器と映像の接続や操作なども無事に終了し、使用できる状況に至っている。
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Strategy for Future Research Activity |
予定していた機器が完成したため、令和5年度より実際の乳児に協力してもらい、研究を進めていく予定である。 対象の乳児は運動発達遅滞を有する匍匐動作未獲得の乳児であり、作成した機器によりOptical Flowを誘発する映像を流し、映像有と映像無の2パターンの乳児の四肢の動きを前方及び側方・上方よりビデオカメラで撮影し、その動きを動作解析ツールにて評価する予定である。 令和5年、令和6年を通じて全10例のデータを収集し、解析結果をまとめ、学会発表及び論文作成に繋げる予定である。
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Causes of Carryover |
機器の製作においては、以前に作成した一号機の一部を利用したので、当初の予定より支出額が少なくなった。次年度、機器の調整費用や物品の補充費用(ケーブル等)に充てる予定である。
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