2023 Fiscal Year Research-status Report
手指巧緻性に関わるつまみ力調整課題中の手内在筋・外在筋の出力調整メカニズムの解明
Project/Area Number |
22K11450
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
中村 充雄 札幌医科大学, 保健医療学部, 准教授 (30404792)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 眞理子 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (70227940)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 手指機能 / 巧緻性 / 筋活動 / 手内在筋 / 手外在筋 / 力の調整能力 |
Outline of Annual Research Achievements |
手指巧緻性はヒトの生活には欠かせない機能であり、小児から高齢者まで幅広いライフステージの変遷の中で発達し、加齢変化に伴い機能低下する。手指巧緻性は空間性、時間性、 力の調整の3つの要素で構成され、運動機能や表在感覚、深部感覚や視覚など様々な機能が 複雑に関与していると考えられ、動作遂行に不可欠な要素が非常に多い特徴を持つ。現在リハビリテーションの領域で手指巧緻性の評価として用いられているものは、細やかな運動遂 行に要する時間を測 定評価するもののみで、低下した機能を特定でき、様々な要素を客観的に評価する巧緻性評価は未だなく、巧緻性低下をもたらす原因を検討することは困難である。 そこでこれまでに巧緻性要素の一つであり、日常生活の道具操作に欠かせない力の調整能力 に着目し、力の調整能力を客観的かつ定量的に評価する機器を開発した。その有用性を明ら かにすることを目的とする。さらに巧緻動作に関連のある手指内在筋・外在筋の筋出力パタ ーンを明らかにし、将来のリハビリ テーション評価・ハンドセラピィプロトコル、脳卒中後 遺患者の手内在筋の筋出力の促通など治療の一助とする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2022年度に終了した解析プログラムの調整ののちパイロットスタディを順次進めている。解析の中で手指の関節運動に伴う筋活動であること、同期した運動であるかの確認を行う必要を考え検討を重ねてきた。そのためやや遅れているが、今後動作解析も含め進めていく。
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Strategy for Future Research Activity |
微細な関節運動を解析可能なシステムを検討し筋電と合わせて巧緻性評価と筋活動、関節運動を検討する。
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Causes of Carryover |
2023年度に検討していた機器購入を2024年度に行い研究継続いたします。また必要な消耗品も併せて購入することを計画します。
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