2023 Fiscal Year Research-status Report
The influence that the activity of the elderly person gives for healthy life expectancy -from Kyotango longevity cohort study-
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22K11452
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
三上 靖夫 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80360030)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
的場 聖明 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10305576)
大橋 鈴世 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (50440889)
沢田 光思郎 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40460555)
河崎 敬 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (50453189)
菱川 法和 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10943780)
久保 元則 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40964060)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 高齢者 / 活動量 / 座位活動 / うつ状態 / 組成データ解析 / 長寿 / コホート |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者が所属する京都府立医科大学では2017年から京丹後長寿コホ-ト研究として健康長寿者の多い地域住民の健診を行いその背景因子の大規模調査を遂行している。京丹後市は人口の35%を65歳以上の高齢者で占める高齢化が進んだ地域であるが,100歳以上の超高齢者の人口比が全国平均のおよそ3倍と高く,健康長寿者が多い地域である。 毎日2名程度の高齢者が京丹後市立弥栄病院で健診を受けており、問診やアンケートから基本情報や生活習慣,ADL,QOLの状況を、検診での各種検査結果から身体の機能についての情報を得ている。われわれは、健診に来られる被検者に活動量計を渡し、5日間装着後に活動量計を返送いただき解析を進めている。 当該年度は、継続してデータ収集を行うと同時に、解析を進めてきた。とくに身体活動とうつ状態との関連について解析を行った。1日の活動を活動量計によって、座位での活動、軽い活動、中程度~激しい活動に分けて、活動を定量化しているが、当該年度は組成データ解析を用いて解析を行ってきた。 座位活動を10分間中高度身体活動へ変更すると、低強度身体活動を10分間中高強度身体活動へ変更すると、また、中高強度身体活動を10分間低強度身体活動へ変更すると、それれぞれうつ状態のオッズがどのように変化するかを算出することができた。ここまで、身体活動が、運動機能、筋量、骨密度に加え、うつ状態にも大きく関与することを明らかにできたことが本研究の実績である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナ感染症拡大がひと段落し、住民健診は順調に行われている。ほぼ当初の予定通りデータの収集を進め、解析を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで、身体活動と、運動機能、サルコペニア、骨密度、うつ状態との関連について解析を順調に進めており、今年度は成果を論文にまとめ、quality journalへの投稿を予定している。一方で、データ収集は継続しており、さらに多くのデータから炎症マーカーとの関連について解析を進めている。
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Causes of Carryover |
検診に必要とした金額の請求が遅れており、次年度への支払いとなったことが、次年度使用額が生じた主な理由である。次年度は、これらの支払いとともに、研究成果の学会での発表や論文投稿に研究費を使用する予定である。
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