2022 Fiscal Year Research-status Report
女子サッカーの競技規則を見直す~ボールの大きさと女子サッカー選手の動きとの関係~
Project/Area Number |
22K11485
|
Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
大家 利之 中京大学, スポーツ科学部, 准教授 (70610062)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田内 健二 中京大学, スポーツ科学部, 教授 (00371162)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
|
Keywords | 女子サッカー / サッカーボールの種類 / ゴール型球技 / インステップキック / 高強度ランニング / GPS |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、主に2つの研究課題に取り組んだ。一つ目は、大学女子サッカー選手の試合中の動きをGPSパフォーマンス分析装置を用いて分析した。地域社会人1部リーグに所属する大学女子サッカー選手20名(フィールドプレーヤーのみ)を対象に練習試合中の動きをGPSパフォーマンス分析装置を用いて分析した。絶対値で大学男子サッカー選手と比較した場合、女子サッカー選手の試合中の動きは、同程度の競技レベルの男子サッカー選手と比較して異なる可能性があことが明らかになった。次年度は、分析対象をさまざまな競技レベルに設定すること、また30mスプリント時の最大疾走速度を100%とした場合の相対的な疾走速度域を設定して分析することによって、女子サッカー選手の試合中の動きの特徴を詳細に明らかにする予定である。 二つ目は、異なる重さと大きさのサッカーボールを使用して、大学男子サッカー選手と大学女子サッカー選手を対象に最大努力時のインステップキック時のボール速度を分析した。具体的に、大学男子サッカー選手28名と大学女子サッカー選手26名を対象に5号球(外周69cm、重さ430g)と4号球(外周66cm、370g)を用いて全力でのインステップキック時のボール速度を分析した。大学男子サッカー選手は、ボールの種類によってインステップキック時のボールスピードに有意な差はなかったが、大学女子サッカー選手は、4号球では、5号球を用いた時と比較して2%程度インステップキック時のボールスピードが有意に高かった。ただし、男子サッカー選手のデータはばらつきが大きいため、再度データ取得時の方法について検討し、再実験を行う予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究はおおむね順調に進んでいる。当初の計画通り研究を進める予定である。
|
Strategy for Future Research Activity |
インステップキック時のデータの取得方法については、再度検討し、高い精度でデータを取得できるようにする。具体的には、ボールスピードの算出方法について再検討する。
|
Causes of Carryover |
当該年度の試合の分析が予定よりも少なかったため、研究対象者に対する謝金と試合分析に係る検者謝金が予定よりも少なかった。翌年度は、当該年度で実施できなかった分の試合分析に助成金を使用する。
|