2022 Fiscal Year Research-status Report
運動に伴い自然発生する視空間情報は海馬に対する運動効果を仲介するのか
Project/Area Number |
22K11528
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
西島 壮 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 准教授 (10431678)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 運動 / 海馬 / 運動様式 / 神経活動 / 神経新生 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、運動が海馬神経機能を高める背景に「視空間情報」が関与するかどうか明らかにすることを目的としている。本年度は、様式の異なる運動(視空間情報が多いトレッドミル走、視空間情報が少ないロタロッド走)が海馬に及ぼす影響について、一過性運動負荷実験(実験1)、習慣的運動負荷実験(実験2)から比較・検討した。 一過性運動が海馬神経活動に及ぼす影響は、ロタロッドと比較してトレッドミル走において大きいことが明らかとなった(Tsucida et al., Neurosci Lett, 2022)。さらに習慣的運動が海馬における神経新生に及ぼす影響も、ロタロッドと比較してトレッドミル走において大きいことが明らかとなった。 以上の結果は、「運動が海馬神経機能を高める背景に視空間情報が関与する」という本研究の仮説を支持するものであった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
実験1および実験2が滞りなく完了し、実験1については国際誌に発表することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
トレッドミル走とロタロッド走が海馬以外の脳領域に及ぼす影響について、視空間認知に関する脳部位についてさらに詳細な検討を進める。また視空間情報量を実験的に操作することにより、同じ運動であっても海馬に対する運動効果が異なるかを実験的に検証する。
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Causes of Carryover |
実験が当初計画以上に順調に進行したため、消耗品の購入が抑えられた。コロナ禍の影響もあり学会がオンライン開催となり、出張費が抑えられた。
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Research Products
(3 results)