2023 Fiscal Year Research-status Report
高齢者の長期間の自主継続型運動教室への参加が医療費や要介護認定におよぼす影響
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22K11531
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Research Institution | Koriyama Women's University |
Principal Investigator |
諏訪 雅貴 郡山女子大学, 家政学部, 准教授 (50464392)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安田 俊広 福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (50323184)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 自主継続型運動教室 / 高齢者 / 医療費 / 要介護認定 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、まず本研究を遂行するための環境、特にデータ取得のための環境の構築を継続した。本研究で用いるデータは多岐にわたっており、それらのデータの管理または保有先が複数に分かれている。運動教室への参加状況や体力測定の記録は、運動教室を運営する企業が保有している。一方で、健康診断結果、医療費、要介護認定状況などは市の健康福祉部内の異なる課が管理している。よって、個人情報等に配慮しながら、各データを紐付けできる状態に加工してから取得する必要があるためである。これらの進行状況については、昨年度までのコロナ禍の影響もあり、遅延気味であったが、一部のデータは取得可能な状況となった。 運動教室への参加状況については、3年間の月ごとの参加回数を集約し、取りまとめた。要介護認定状況についても、参加者全員の2024年2月までの状況についてのデータが取得できたため、集約作業を行なった。その結果、運動教室参加者1250名(男性351名)のうち、要支援・要介護認定を受けているものは98名であった。その内訳として、要支援1:31名、要支援2:14名、要介護1:23名、要介護2:15名、要介護3:6名、要介護4:7名、要介護5、2名、となっていた。このほか、過去に要支援・要介護認定を受けていた参加者も17名いた。現在、健康診断結果や医療費のデータを申請中であり、取得次第他のデータと紐付けし、関連性について横断的及び縦断的に解析できるよう、準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
近年の個人情報の管理の厳格化や、コロナの影響により、本研究に必要な各種データ取得の環境構築に遅れが見られている。一方で、本研究に関連する国内外の研究状況の調査については概ね順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は、すでに蓄積している各種データを紐付けして解析していく内容であるため、順次データを取得し、統計解析と論文化を速やかに進めていく。これまで行政各担当者とのやりとりを継続し、本研究で用いるデータは近いうちに大部分を取得できる予定である。
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Causes of Carryover |
データ取得が遅れていたこともあり、データ整理の謝金、学会発表の旅費、論文掲載費、などに使用できなかったため、繰越金が生じた。次年度は、これらの遅れが解消される見込みであるため、特に学会発表の旅費や論文掲載費として使用する予定である。
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