2022 Fiscal Year Research-status Report
Innovative Approach to Media Training Athlete media training using the manga case method
Project/Area Number |
22K11538
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
片上 千恵 帝京大学, 経済学部, 准教授 (90444041)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 厚 東京工業大学, 情報理工学院, 特定教授 (50444120)
高橋 聡 関東学院大学, 理工学部, 准教授 (80630897)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | メディアトレーニング / マンガケースメソッド / ステークホルダー |
Outline of Annual Research Achievements |
スポーツやアスリートの社会的イメージの向上や、ファン・スポンサー・自治体など様々なステークホルダーからの社会的支援獲得を意図し、メディアへの適切な対応に資するアスリート向けメディアトレーニングを、従来型の座学やロールプレー中心のものではなく、導入が容易で高い学習効果が期待できるマンガケースメソッド型アスリートメディアトレーニングとして開発する。 研究費を申請した時期から新型コロナウィルス感染状況が変化し、政府の基本的対処方針に応じてスポーツ庁、各スポーツ関係団体による各種スポーツ活動の再開に向けた、感染拡大予防のためのガイドライが新たに発表された。それによって対面型のファンサービスやメディアインタビューが再開されるなど、スポーツイベントにおける選手の活動も変化が見られた。そこで、スポーツ競技の各トップリーグへヒアリングを実施し、ファン・メディアへの接触機会と情報発信について現状把握を行った。 同時にアスリートのメディア対応やスポーツ界における情報発信とアスリートブランドの関連について先行研究の見直しとまとめを行った。メディアを通してアスリートが発信するコメントはアスリート自身や所属チームのイメージ形成に貢献しており、良いイメージも悪いイメージも生成する。また、アスリートへのメディア教育については、近年重要な情報発信ツールとなったSNSに関する研修の効果についての研究は散見されるものの、研修コンテンツについて焦点を当てた研究は進んでおらず、本研究においてアスリートに高い学習効果が得られる研修プログラム開発を進めることは重要であると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染状況が刻々と変化するのに合わせて、スポーツ現場におけるメディアガイドラインも変更された。例えばファンやメディア向けに行う交流イベントが再開され、試合後メディア対応がオンラインからオフライン対応に変更されるなど、昨年度と比べてアスリートは競技以外のところでも変化が見られた。研究計画時には想定されていなかった事態を把握する作業が追加され、やや研究に遅れが生じているが必要な過程であったと理解している。
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Strategy for Future Research Activity |
ケース教材の作成は「専門家へのインタビュー」および「ケース作成」で構成される。 2023年度は、専門家へのインタビューを行い、ケース教材の埋め込み要素整理とケース教材に対する回答の評価指標を作成する。インタビュー相手の専門家としては、プロアスリート・企業アスリート・記者を想定している。インタビューを通して得られた情報を元に、「気づかせたい要素」、「気づかせたい要素間の繋がり」、「学ばせたい知識活用のルーブリック」を作成する。そして、これらを元にケース教材を作成する。「気づかせたい個別の要素」とは、“多様なステークホルダー”、“インタビュー項目”“選手の服装・行動・態度”などの学習者に気づかせたい要素である。それぞれの要素を元に、文章や図などを作成する。「気づかせたい要素間の繋がり」とは、“多様なステークホルダー感の関係性”“インタビューへの受け答えや選手の服装・行動・態度がどう解釈されえるのか”などの学習者に気づかせたい要素間の繋がりとその解釈である。それぞれの要素を元に部分的なシナリオを作成する。「学ばせたい知識活用のルーブリック」とは、学習者の意思決定(回答)がどの程度、理想とする受け答えとそれに対する理解に近づくことが出来たかの段階的評価表である。このルーブリックを元に全体のシナリオと設問を作成する予定である。
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Causes of Carryover |
スポーツ関係の新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン変更に関するヒアリング調査や先行研究まとめを優先したため、従来予定していた「専門家へのインタビュー」が遂行できなかったため。今年度、専門家へのインタビューを行い、ケース教材の埋め込み要素整理とケース教材に対する回答の評価指標を作成する予定である。
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