2022 Fiscal Year Research-status Report
The effects of dynamic stretching on musculotendinous extensibility in cold exposures
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22K11574
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
寒川 美奈 北海道大学, 保健科学研究院, 准教授 (40360953)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ダイナミックストレッチング / 力学的特性 / パフォーマンス |
Outline of Annual Research Achievements |
スポーツを実施する際は,筋腱力学的特性を向上させるストレッチングやウォームアップが外傷・障害予防のために重要である。ダイナミックストレッチングは,関節可動域全体をリズミカルに反復して能動的に動かすストレッチングである.ダイナミックストレッチングには運動パフォーマンスの向上やウォームアップとしての効果が報告されていることから,スポーツ実施前によく行われている。しかしながら,ダイナミックストレッチングの筋腱力学的特性へ及ぼす効果が筋温や環境温によってどのように変化するかに関しては,まだ十分な見解が得られていない。そこで令和4年度は,まず常温環境(室温25度)におけるダイナミックストレッチングの効果的なプロトコルについて,実施速度(低速度,中速度,高速度)および時間(間欠,持続)の変化により検証した。ダイナミックストレッチングは,健常成人男性の足関節底屈筋を対象筋に実施した。結果として,ダイナミックストレッチングは中速度で実施することで,最大関節角度とともに筋腱力学的特性をより向上させる効果が明らかになった。また,ダイナミックストレッチングを間欠的或いは持続的に実施した際の筋パフォーマンスへの効果に関しては,30秒ずつ間欠的なプロトコルを実施することによって筋パフォーマンスへの向上効果を示すことができた。今年度得られた研究成果は,次年度に開催予定の国内外での学会において報告ならびに国際誌への投稿を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究は一部継続して測定中であるが、概ね予定通り進めることはできている。データ解析を進め,成果の一部を次年度の学会にて発表予定であり,論文投稿に向けて準備中である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度の研究では常温環境下において筋腱力学的特性と筋パフォーマンスを向上させるダイナミックストレッチングのプロトコルを検証し,効果を明らかにすることができた。これらの研究成果で得られたダイナミックストレッチングのプロトコルを用いて,次年度は寒冷刺激下における筋腱力学的特性と筋パフォーマンスへの影響を明らかにしていく予定である。
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Causes of Carryover |
参加予定していた国内学会がオンライン開催となった関係で旅費を使用しなかった。また、謝金とその他として論文投稿費を計上していたが、新たな計測機器購入が予定より遅くなった関係で次年度で使用することとなった。次年度請求分と合わせて実施予定の研究における謝金および成果発表と論文投稿のために使用する。
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Research Products
(8 results)