2023 Fiscal Year Research-status Report
マラソン誘発性筋損傷の解明 -筋損傷は着地時の衝撃力で説明できるか?ー
Project/Area Number |
22K11580
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Research Institution | Josai University |
Principal Investigator |
石倉 恵介 城西大学, 経営学部, 教授 (90755258)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹越 一博 筑波大学, 医学医療系, 教授 (40261804)
鍋倉 賢治 筑波大学, 体育系, 教授 (60237584)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | マラソン誘発性筋損痛 / 筋損傷 / マラソンの壁 / 衝撃力 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,マラソン中のランナー個々の一歩一歩に掛かる着地時の衝撃力,マラソン走破したときのその総和とマラソン誘発性筋損傷との関連性を明らかにすることである.マラソン中の衝撃力を測定するために,インソール型計測器を導入した.一歩の衝撃力を測定して,マラソン走行時の歩数との積を求め,その積をラソン走行時の衝撃力の総和とした. 2023年度に実際のマラソン大会(つくばマラソン)に参加した22名に対して実験を実施した.各被験者の足のサイズに合ったインソール型計測器をシューズの中に入れていただき,マラソン大会前またはマラソン大会後に実際のマラソンの走行速度域前後の速度域で走行していただき,走行時の衝撃力を測定した.マラソン前の測定の場合,直近の12分間走の結果からマラソン速度を推定した.また,実際のマラソン走行前,マラソンゴール後,マラソン翌朝に採血と筋肉痛のアンケートを実施した.採血した血液サンプルから,筋損傷指標,炎症指標,白血球成分数などの生化学成分を測定した.採血時と同じタイミングで,主観的な筋肉痛として,筋を強く圧迫した時および筋を伸張したときの痛みを,NRS (Numeric Rating Scale )を用いて 回答していただいた. 2023年度はデータの収得のみとなり,今後に分析をしていく予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
インソール型計測器を用いてランニング時の衝撃力を測定したが,データ量が多いために分析が遅れている.
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Strategy for Future Research Activity |
被験者毎にマラソン走行速度域のランニング時の衝撃力を算出する.その値と血液筋損傷指標等との関連性を分析する. 結果をまとめて,今年度末または来年度に学会等で報告する予定である.
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Causes of Carryover |
足への衝撃を測定するモーションセンサーを被験者数準備する計画していたが,インソール型計測器に変更したために次年度使用額が生じた. データ分析の謝金と学会参加費を計上する.
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