2022 Fiscal Year Research-status Report
ウェイトトレーニング手段として用いる片脚クリーンの負荷特性の解明と方法論の構築
Project/Area Number |
22K11603
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
林 陵平 岐阜大学, 教育学部, 助教 (20805486)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 拓矢 筑波大学, 体育系, 特任助教 (50821716)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | バイオメカニクス / トレーニング / ウェイトリフティング / ウェイトトレーニング / クイックリフト / キネティクス / キネマティクス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,ウェイトトレーニング手段として用いられる片脚クリーンにおける下肢の力・パワー発揮特性を両脚クリーンと比較することで明らかにし,トレーニング実践現場で実用可能な片脚クリーンの方法論の構築を目指している。 R4年度は,片脚ハングパワークリーンの下肢における力・パワー発揮特性について両脚クリーンとの比較から検討した。個人の最大挙上重量に対する30%,60%,90%の外的負荷を使用し,両脚および片脚ハングパワークリーンにおける下肢の力・パワーの大きさについて比較した。その結果,全ての外部負荷において,片脚ハングパワークリーンの股関節外転モーメントとパワーは,両脚ハングパワークリーンよりも有意に大きかった.また,全ての外的負荷における足関節モーメントと1RMの90%における関節パワーは,片脚ハングパワークリーンの方が両脚ハングパワークリーンよりも大きかった。さらに,どちらのハングパワークリーンも股関節(伸展-屈曲)および足関節パワーは同様の負荷依存性を示したが,股関節外転軸のキネティクスは負荷依存性を示さなかった。これらの結果から,片脚ハングパワークリーンにおける股関節(外転-内転)および足関節のキネティクスは両脚ハングパワークリーンよりも大きいが,片脚ハングパワークリーンにおける股関節(外転-外転)運動量は負荷依存しないことが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
R4年度には,当初の計画と変更はあったものの,予定していた内容を概ね遂行することができたため。また,当初の計画に加えて,キネマティクス的な分析を追加した。この分析結果についても既に整理できており,得られた成果を現在国際誌に投稿している。以上のことから,当初の計画通り研究を進めることができていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,これまでの研究成果を考慮して当初の予定を変更し,キネティクス分析の詳細やキネマティクス的分析を追加で検討していく予定である。 具体的には,両脚および片脚ハングパワークリーンにおける関節レベルの力・パワーの立ち上がりや下肢3関節の動作の違いについて検討する予定である。
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Causes of Carryover |
当初購入予定のものと異なる消耗品を購入する必要があったために,差額が生じたため。なお,この変更による今後の計画への影響はない。
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