2022 Fiscal Year Research-status Report
フレイル・ロコモ・サルコペニアの早期予防と重症化防止を目的とした簡易アセスメント
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22K11618
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Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
安田 智洋 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (20549604)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | フレイル / サルコペニア / ロコモティブシンドローム / 骨格筋量 |
Outline of Annual Research Achievements |
フレイル・ロコモ・サルコペニアの早期予防・重症化防止として、【若年】に焦点を当てた研究を進めている。 以前、女子大学生の身体的特性を測定し、サルコペニア診断基準を踏まえて評価した結果、プレサルコペニア(筋量のみサルコペニア基準以下)(36%)該当者の割合は、隠れ肥満(17%)や肥満(5%)該当者の割合を大きく上回っていた(Yasuda. Interv Med Appl Sci, 2019)。そのため、高齢者だけではなく、若者を対象とした低骨格筋量の問題(サルコペニアなど)についても現状を把握し、早期から予防することは重要であることがわかった。その後、大学生の男女を対象とし、フレイル・ロコモ・サルコペニアの簡易診断チェックを行ったところ、フレイル・プレフレイル、ロコモ度1・ロコモ度2、プレサルコペニアに該当する者がいることを確認した(Yasuda. J Phys Ther Sci, 2021)。 研究初年度では、主に「サルコペニア」に着目し、若年女性における過度な痩身願望の視点から形態・体力評価について研究を進めた。対象者は、運動に支障をきたす持病をもたない健康な女子大学生とした。若年成人女性の体型は、妊孕期における「痩せ」の健康問題としてだけでなく、老齢期に向けたサルコペニア対策(低骨格筋量)としても注意しなければならない。今後、若年成人女性の「痩せ願望」を払拭する環境づくりの整備(学校・家庭・社会教育、など)がさらに必要と考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍の中でも、実験が順調に進み、最初の実験のデータ集積が予定通りに進んだ。
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Strategy for Future Research Activity |
フレイル・ロコモ・サルコペニアに共通する問題点として「低骨格筋量」問題がある。今後はこの低骨格筋量問題に対する「妊孕世代からの視点」「筋力トレーニング以外の手法による改善策」について検討していきたい。
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Causes of Carryover |
実験に必要な物品費(超音波法)が予定より低く抑えられたため。 この使用額は、次年度の学会発表及び投稿論文の際に使用する予定です。
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Research Products
(4 results)