2022 Fiscal Year Research-status Report
高等学校の体つくり運動における生徒の主体的・対話的活動を促す運動プログラム開発
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22K11628
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
本谷 聡 筑波大学, 体育系, 講師 (90344879)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 実生活に生かす運動の計画 |
Outline of Annual Research Achievements |
子ども達の深刻化する体力・運動能力の低下や運動をする子としない子の二極化等を背景に、基礎的な体力や運動能力の育成が課題となっている。そこで、平成30年3月に高等学校学習指導要領が改訂され、体つくり運動領域では、「実生活に生かす運動の計画」が新たに位置づけられ、体の動きを高める運動を各生徒の実生活に応じて取り組むことができる能力の育成が重要視された。そのため、日常的に継続して実践する能力を育成することをねらいとした具体的な運動プログラムの開発ならびに実施による生徒への様々な運動効果に関する検証が急務な課題といえる。本研究の目的は、生涯にわたる豊かなスポーツライフを実現すべく、運動の爽快感や喜びを味わいながら実践できる生徒の主体的・対話的活動を促す運動プログラムを開発すること、また、それらを実施した際の効果を運動生理学・心理学・コーチング学的に検証することである。 令和4年度は国内の専門学会のひとつである日本体操学会において、また、体つくり運動領域の実践的な内容が披露される体操イベントやフェスティバルにおいて、「生涯にわたる豊かなスポーツライフを実現すべく、運動の爽快感や喜びを味わいながら実践できる生徒の主体的・対話的活動を促す運動プログラム」に関する資料収集を実施しながら、研究テーマに即した運動プログラムの開発を実施した。さらに、これまでの研究成果の一部について、日本体操学会第22回大会でポスター研究発表を実施し、参加した研究者や指導者と研究課題について議論を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和4年度の主な実施計画のひとつである「生徒を対象とした体つくり運動の運動プログラムに関する現状調査」について、国内の日本体操学会を中心に、「生涯にわたる豊かなスポーツライフを実現すべく、運動の爽快感や喜びを味わいながら実践できる生徒の主体的・対話的活動を促す運動プログラム」に関する資料収集を実施した。加えて、学会に参加していた体つくり運動・体操領域を専門とする研究者や指導者と研究課題に関する意見交換を行った。さらに、これまでの研究成果の一部について、日本体操学会第22回大会でポスター研究発表を実施し、今後の研究を進展させるための貴重な資料や専門家から助言を得ることができた。一方、体つくり運動領域の実践的な内容が披露される日本体操祭をはじめ、各地方で実施されている体操フェスティバルやスポーツイベントにおいて実施されている運動プログラムや体操についての資料を収集することができた。これらの資料は、今後の研究を推進する際の貴重な資料となると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度は、令和4年度に実施した国内における調査を継続しながら、海外における調査も実施する。特に、体操領域における国際イベントのWorld Gymnaestrada 2023(令和5年7-8月:オランダ:FIG主催)では、「生涯にわたる豊かなスポーツライフを実現すべく、運動の爽快感や喜びを味わいながら実践できる生徒の主体的・対話的活動を促す運動プログラム」に関するユニークな運動や取り組みが紹介されることから現地調査を実施する予定である。このWorld Gymnaestrada 2023は4年毎に開催されており、期間中多くのワークショップや教育フォーラムが実施されることから本研究にとって非常に有用な資料が得られると考えられる。さらに、これらの収集した資料を生かしながら、運動の爽快感や喜びを味わうことを主体とした生徒の主体的・対話的活動を促す運動プログラムを開発する予定である。
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Causes of Carryover |
主な研究課題である運動プログラムに関する国内の現地調査やそれらを踏まえた実践的な運動プログラムの開発は順調に実施できたものの、その際に予定されていたいくつかの学会や各地で予定されていた体操イベントがコロナ禍であったことから対面からオンラインでの開催になったことで、予定していた旅費の一部を執行できなかった。そのため、この繰り越される旅費については、令和5年度に予定しているWorld Gymnaestrada 2023(令和 5年7-8月:オランダ:FIG主催)における海外における現地調査の費用の一部として利用する予定である。令和5年度現在では、ウクライナ侵攻や物価高の影響で、渡航費用や参加費の高騰が予想されており、本研究課題の申請時に計画した予算では対応できないことから、繰り越される費用を加えて活用するよう計画している。
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Research Products
(2 results)