2023 Fiscal Year Research-status Report
高等学校の体つくり運動における生徒の主体的・対話的活動を促す運動プログラム開発
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22K11628
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
本谷 聡 筑波大学, 体育系, 講師 (90344879)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 体つくり運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
子ども達の深刻化する体力・運動能力の低下や運動をする子としない子の二極化等を背景に、子ども達の基礎的な体力や運動能力の育成が課題となっている。そこで、平成30年3月に高等学校学習指導要領が改訂され、体つくり運動領域の「体力を高める運動」として示されていたものが、「実生活に生かす運動の計画」として新たに位置づけられ、これに対応するための具体的な運動プログラムの開発ならびに実施による生徒への様々な運動効果に関する検証が急務な課題である。本研究の目的は、生涯にわたる豊かなスポーツライフを実現すべく、運動の爽快感や喜びを味わいながら実践できる主体的・対話的活動を促す運動プログラムを開発すること、また、それらの運動効果を運動生理学・心理学的に検証することによってその有用性について検証することである。 2023年度は7月30日から8月5日にオランダで開催された17th World Gymnaestrada 2023 in Amsterdam(第17回世界体操祭2023アムステルダム)における国際体操イベントや国内の関連学会において、研究課題である「運動の爽快感や喜びを味わいながら実践できる主体的・対話的活動を促す運動プログラム開発」に関する国内外における資料収集を実施した。また、各会場において体つくり運動、体操ならびに体育科教育を専門とする指導者や研究者と研究課題に関する意見交換を実施した。特に、4年に一度、ヨーロッパで開催されている「World Gymnaestrada(世界体操祭)」における現地調査で収集した映像を主とした研究資料は今後の研究を遂行するために重要となると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度の実施計画のひとつであった「運動プログラムの調査」において、国際動向を把握するために重要となる17th World Gymnaestrada 2023 in Amsterdam(第17回世界体操祭2023アムステルダム)において披露された15時間を超える各国の体操演技や運動プログラムに関する映像を主とする貴重な研究資料を収集することができた。また、国内における専門学会である日本体操学会第23回学会大会においても研究課題の研究動向に関する資料を収集するだけでなく、体つくり運動、体操ならびに体育科教育を専門とする指導者や研究者と研究課題に関する意見交換を実施することができた。これらは、研究課題である「運動の爽快感や喜びを味わいながら実践できる主体的・対話的活動を促す運動プログラム開発」といった今後の研究を遂行するために重要となると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度以降は、引き続き、研究課題に関する国内外での運動プログラム調査を実施する予定である。特に、2025年度に開催が予定されているInternationales Deutsches Turnfest 2025 in Leipzig(国際ドイツ体操祭2025ライプツィヒ)において、海外で実施されているユニークな運動プログラムや各種のねらいに応じた体操について現地調査を実施する。このInternationales Deutsches Turnfest(国際ドイツ体操祭)は4年毎に開催されており、期間中に数多くのワークショップや教育フォーラムが実施されることから本研究にとって非常に有用な資料が得られると考えられる。 続いて、収集した研究資料を多角的に検証しながら、重要な研究課題となる「運動の爽快感や喜びを味わいながら実践できる主体的・対話的活動を促す運動プログラム開発」を実施する。その際、実施者における運動プログラムへの愛好的態度を高められるよう配慮しながら、実施のねらいや実施者の体力・運動能力に適した運動プログラムを開発する。さらに、実施することによる運動効果については、運動生理学・心理学的に検証することによってその有用性について明らかにする予定である。
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Causes of Carryover |
2023年度までの研究課題に関する国内外における運動プログラム調査に関しては予定通り実施できたものの、2023年度に一部実施予定であった収集した研究資料に関する検証や、指導現場などに周知する際に必要となる運動プログラムの静止画や動画の撮影が遅れたため繰り越す研究費が発生した。その繰り越す研究費に関しては、これらの未実施の研究を遂行する際の費用として使用する予定である。また、2024年度以降に実施予定の研究を実施する際、昨今の物価高や渡航費用の高騰を受け、本研究課題の申請時における予算より大幅な費用が必要になることが予想される。特に、Internationales Deutsches Turnfest 2025 in Leipzig(国際ドイツ体操祭2025ライプツィヒ)における現地調査では、当初の1.5倍から2倍ほどの渡航経費が必要になることが予想されるため、繰り越す研究費の一部を補填することによって研究を遂行する予定である。
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