2023 Fiscal Year Research-status Report
Quantification of children's hitting motion and development of qualitative evaluation test in considering motor development
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22K11644
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
森下 義隆 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 講師 (50549483)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 野球 / ジュニア期 / 打撃指導 / 質的評価 / バイオメカニクス |
Outline of Annual Research Achievements |
野球の打撃動作は数ある運動課題の中で最も難しい技術の一つであるため、ジュニア期から適切な技能を習得しておくことは、シニア期においてさらにその技能を洗練させることに役立つと考えられる。しかしながら、ジュニア選手の打撃動作をバイオメカニクス的な観点から定量的に分析した研究は少なく、運動発達を考慮した打撃動作の評価・指導が行われていないのが現状である。そこで本研究では、ジュニア選手とシニア選手の打撃動作の比較から、①ジュニア期において重要な打撃指導の着眼点を抽出すること、②その着眼点に基づいて打撃動作を質的に評価するテストを開発することを目的とした。 当該年度では、ジュニア期における野球選手の打撃動作の特徴を明らかにするために、ジュニア選手(8~15才)30名とシニア選手(18~22才)10名を対象にした打撃動作のデータ収集を行った。各対象者にはティースタンドを用いた打撃(ティー打撃)を5回ずつ行わせ、その際の動作と両足が地面に加えた力をそれぞれ光学式モーションキャプチャシステムとフォースプレート(床反力計)を使用して計測を行った。また、質的評価テストの有効性を検証するために、タブレット端末による映像撮影も行った。現在、収集したデータを整理し、分析作業を進めている段階である。今後、打撃動作のバイオメカニクス変数をジュニア選手とシニア選手で統計的に比較し、その違いからジュニア選手を質的に分析するための評価項目を選定する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究課題の計画段階では、研究初年度(2022年度)からデータ収集を行う予定であったが、研究機器の価格高騰などによりデータ収集を行うための実験環境を整えることができなかった。当該年度(2023年度)にデータ収集を行うことができたが、研究開始時期の遅延が進捗状況に影響している。
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Strategy for Future Research Activity |
収集した2024年度の前期のうちにデータ分析を終了させる。後期は算出したパラメータの統計解析を行い、質的評価テストの項目の選定、有効性の検証を行う。これらが終了次第、成果発表(学会発表、論文投稿)の準備を進める。
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Causes of Carryover |
当該年度では研究成果を発表するための学会参加費や論文の英文校正費、投稿料を計上していた。データ収集を実施する時期が遅延してしまったため、分析や論文の執筆作業にも遅れが生じてしまった。次年度は当該年度で使用する予定であった助成金を利用して成果発表を行う。
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